Elna Lotusはこれよりも前に販売されたものですが、モナミシリーズほど安価ではなかったですし、軽くて手に入れやすい価格のミシンという、今のコンパクトミシンの源流となっているのは間違いなくモナミシリーズではないかと思います。
プラスチックボビンの水平ガマという今主流のスタイルの流れを作ったのもこのミシンと言えるのではないでしょうか。
このシリーズの初代機を作ったのはフランスですが、このシリーズ、各国でペットネームが異なります。
アメリカではGenie、イギリスやヨーロッパではStarletという名前で販売されていました。
なぜ国によってこんなに違うのか定かではありませんが、多くの国で同じモデルが販売されていたのは間違いありません。
水平ガマといえばシンガーで1920-30年代くらいにはすでにあったようですが、シンガーというのはかつて技術的にも売り上げとしても世界のミシン市場をリードしていました。
今はただのブランド名となって製造は別の会社が担っていますが、今でもこのブランド名は好きです。
そして、昨今世間の一部で言われているほど、現在のシンガーがよくないとは思えません。
確かに価格帯やラインによって製造会社が違い、一貫性がなく、製品として以前ほどの魅力がないという声もあるようですが、私は少なくとも興味を持つミシンがいくつかあります。
以前あげたモニカピクシー5710や今のコンピューターミシンのモナミシリーズは価格の割には機能や安定性があるように思われ、何より価格が明示されていてオープンな印象を持ちます。
手芸店に行けばシンガーのミシンはよく見かけますし、デザインも悪くありません。
新幹線の車体デザインなども手掛けるGKデザインという会社が今のモナミシリーズをデザインしているようで、デザインも一定の層には受けるものだと思います。
基本的に白を基調としたシンプルなもので、一部刺し色で鮮やかな色が配されているのもいいです。
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