2015/09/29

マジックステッチ・フラワーステッチアタッチメント

他のメーカーではフラワーステッチという呼称のようですが、ブラザー説明書ではマジックステッチとなっているアタッチメント。
送り歯を下げて、一定の場所で環状の模様や花模様をつくるものです。

以前から興味があったものの、このアタッチメントだけを買おうとはなかなかなりません。
ブラザーコンパルEXを購入するにあたり、少し迷ったのですが、このアタッチメントがついているのがわかったので、手に入れてみることにしたのです。

早速使ってみた感想ですが、ブラザーの付属品としてついているマジックステッチは、アタッチメント上でサイズの変更が出来ないので、一般のフラワーアタッチメント程、多様な模様を縫えるわけではありません。そこが残念ですが、とりあえずこういうものかという事はわかったので、それはそれで満足しました。
実際に縫ったのはこんな感じです。大きい布だとちゃんと手を添えていないとうまく生地が回転しないこともあるかもしれませんね。


一般に販売されているフラワーステッチアタッチメントはサイズを変えられるのでより楽しめるでしょう。
シンガーの動画ではいくつもの綺麗な模様を作っています。
https://www.youtube.com/watch?v=4qFIo0EQ4is

2015/09/27

はじめてのブラザーミシン 購入ミシンNO.42 ブラザー コンパルEX

初めてブラザーミシンを購入しました。

今までは少し興味があるものはあったのですが、どうしても欲しいと思えるものがなかったので購入していませんでした。今回、出品中のこのミシンに多くの付属品がついていて、その中にサークルアタッチメント(フラワーアタッチメントとも呼ばれるもの)があったので、買ってしまいました。ミシンそのものよりもそれが欲しかったとも言えます。

見た目にはなかなか魅力があります。
70年代前半のブラザーの代表的なミシン、ペースセッターと似た外観でありながら、その後の大ヒットシリーズ・コンパルという名を持つミシン。
コンパルといえば初期電子ミシンであり、その後コンピューター化されますが、このミシンはコンパルでも電動です。
ペースセッターと同じく、模様選択や送り、ふり幅調節のあたりに、何色も鮮やかな色がバランスよく配置されていて綺麗です。


説明書はなかったのですが、ネット上でみつけたペースセッターのものが参考になりました。上糸かけ、下糸巻、模様選択の方法などはペースセッターとほぼ同じです。

釜は垂直半回転。付属品にはアルミでなく、ブラザー純正のプラスチックボビンがついていました。白くて綺麗です。これが同時期のジャノメだと青いボビンでした。

動きは普通の電動ミシンで、フットコン操作のみです。
ただし、付属品がこれでもかというくらいついています。

押えも、三巻やコンシールファスナー、直線用、ジッパーなど10種類くらいあり、この当時のミシンに見られた単環縫いチェーンステッチ用の部品もあります。直線用針板もついていて、およそソーイングに必要なものは殆ど既に揃っています。

重さはそれ以前のフラットベッドのジグザグミシンよりも軽く、ハンドルもついているので、出し入れも楽です。

フリーアームにするのも最近よくある付属品ケース全体をずらすのではなく、手前のベッドを少し持ち上げるだけでOK。
その下には糸かけ図も描かれていて親切。

送り歯のアップ・ダウンも手前にあるレバーで簡単。

もの足りなさを感じるとすれば、針基線が中基線か左基線にしかならない事。(ペースセッターは右基線もあるようですが、コンパルEXは右には出来ないようです。)
敢えてあげるならそれくらいです。私の好きなダブルオーバーロック縫いもできます。


パワーや貫通力、縫い模様数など特に他のものに比べて格段に優れているわけではないのですが、通常のソーイングで求められるパワーや機能が備わっていてこのミシンでいい、こういうミシンがあれば十分と思わせるミシンです。

プラスチックのボディではないので、古くなってもちょっと拭き掃除すれば新品に限りなく近いくらい綺麗になります。白さも製造当時とあまり変わらないのではないかと思われます。保管状態を良くして、丁寧に扱えば長年使えそうなミシンです。

大きさ、重さ、パワーすべてにおいて、ベーシックな半回転垂直釜の電動ジグザグフリーアームミシンという気がします。フットコンでの細かな速度操作もしやすく、動きも滑らかで使いやすいです。

2015/09/21

ミシンのふところの大きさ

縫いやすさの目安ともいわれる懐の大きさ、、持っているミシンを実際に測ってまとめてみました。

以下、幅、高さの順に記載。
幅は針穴中心から右の空間 高さは懐の中心点あたりの高さです。

JUKI シュプール25SP
職業用ミシン
幅、高さともに家庭用よりどれも広め。十分な広さがあり、一般的なソーイングで困ることはない。

・JUKI シュプール25SP 幅22cm×高さ15cm
・ベビーロック Excim Pro 22.5cm×14cm
・シンガー188U 2 21.5cm×14cm





海外(ヨーロッパ)メーカー・家庭用ミシン 
ベルニナ ビルティオーゾ160
キルト用にも使えるように通常家庭用よりやや広め。
現在のハスクバーナのミシンはさらに広く22~25cmくらいあるようです。
日本メーカーでも上位機種はもっとアームが長いものもあります。
エルナ(ジャノメ製)のエクセレンスなどもアームがかなり長い。

・Electrolux 990  幅19cm×高さ11.5cm
・ベルニナ・ビルティオーゾ160  19cm×11cm
・ベルニナ・アーティスタ170  19cm×10cm 
  (液晶タッチパネルモニターの分だけビルティオーゾより高さがない。)



標準的な家庭用ミシン
シンガー 192U
家庭用ミシンの基準となったシンガー15種が17cm×12cm。これにあわせて殆どのものが幅17×高さ12が基準となっているようです。
JUKI HZL-7800やリッカー・ベルニナ・ホリデーヌはこれに比べるとやや狭くなっているが小さすぎるということはない。普通の衣料を縫うにはこれ位でも十分。ただし大き目のキルトなどをする場合はもう少し広い方がやりやすいはずです。

・シンガー 15-90  幅17cm強×高さ12cm強
・シンガー 192U 17cm×12cm
・JANOME Two in One 17cm×12cm
・シンガー Sc-380 17cm×12cm
・TOYOTA HZ-586  17cm×11.5cm
・JUKI HZL-7800 15.5cm×12cm
・リッカー・ベルニナ RCM1230 16cm×11cm


ジャガー Mate Mark2
コンパクトミシン(と呼ばれるもの)
A◆70年代のもの
 家庭用に比べて特別小さすぎると言うほどではない。
 本体の大きさを考えると、懐は広めにとられている。

・シンガー Mon ami353  幅15.5×高さ12cm
・ジャガー Mate mark2  15cm×11cm
    (アームがカーブしていて一番長い所は幅17.5cm)
・エルナ ロータスtsp  15.5cm×11cm



ジャガー CD-2204

B◆近年の通販ミシン
やや小さ目の印象。
・ジャガー CD-2204 幅14cm×高さ9cm


コンパクトミシンも古いものはそれなりに広さがあるようですので、それほど、狭すぎるということもないようです。




現行の安価なプラスチックミシンは、幅が13cmくらいしかないものが多く高さもありません。ジャガーのキティちゃんミシンでいうと幅9cm×高さ8.5cmしかないです。
これでは縫うものが限られるか、よほどの強者でない限り、大物の衣料を縫うことは難しいです。

フルサイズの家庭用ミシンくらいあれば衣料制作などはほぼ問題ないでしょう。

以上ミシンのふところサイズの実測値比較でした。

2015/09/15

送り歯の数と送り性能について

最近のミシンは昔のものに比べて送り歯の数が多くなっています。
これはジグザグ幅が7㎜のものが多く、昔のミシンに比べて広く、送り歯の数を増やしやすいというのもあるでしょう。
通販ミシンのジャガー2204は送り歯が6枚あります。シンガー モナミSC-380は7枚です。
シンガー SC-380
最近のミシンでは送り歯、6枚! 7枚!など、送り歯の数が多いのでしっかり布を送ると言う売り文句をよく目にします。
シンガーのモナミヌウシリーズを例にとると、7枚と言っても、手前の2枚はかなり小さなものですし、奥の左から2枚目、3枚目は同じ針板の穴に配置されています。
無理に送り歯を多くしたようにも見て取れます。

昔の鋳物直線ミシンをはじめ、今の職業用ミシンも直線専用のものは送り歯3枚が基本です。また家庭用でもふり幅5㎜のリッカー・ベルニナ・ホリデーヌシリーズは3枚ですが、どれよりも送りがいいのではないかと思うくらいしっかりと生地を送ります。上のシンガーSC-380に比べて、各送り歯が大き目で頑丈な印象です。

リッカー・ベルニナ ホリデーヌ
ベルニナは工業用と同じBOX送りになっていて、布をホールドしたら送り歯が水平に動き生地を規則正しく送ってくれます。最近のJUKIの家庭用ミシン、エクシードやグレースシリーズもBOX送りだそうです。

私は送り歯の数は送り性能に全く関係ないと思っています。それよりも送り歯の形状と送り方が重要です。
また、送り歯が少ない方が、カーブは縫いやすい気がします。少なくとも私はそうです。押えも細めで生地や縫い目も見やすいからです。

ミシンのカタログに送り歯7枚!なんて書かれていても全く響かないというか、その部分はほぼ見ていません。
だから、送り歯の数を売りにしたり、無理に送り歯を増やすことに躍起になるのはやめてほしいです。それよりもせいぜい5枚くらいでしっかり送れるものがいいです。
あまり送り歯が多すぎると針板、針周辺がガチャガチャした印象で、見た目にもあまり好きではありません。

2015/09/08

テレビ通販のミシンを使ってみた感想

ジャガー2204を使ってみて私が感じたのは、一部の人にネットでコテンパンに言われている程悪くはない、ということです。テレビ通販でも、もっと軽い電池やアダプターで動くようなメーカー名もよくわからないものとは明らかに違うでしょう。

本体が小さく軽いので、頑丈で重量もある他の家庭用上位ミシンに比べるとやや心もとない印象は確かにあります。あまり無理はさせられないなーと使っていても感じます。
ただし、少なくとも家電店や量販店で置いてあるミシンよりはこれの方がいいと思います。そういう場所にあるミシンには、ジャガー2204よりもさらにコンパクトな電動ミシンも結構あります。プラスチック感満載で軽く、模様選択ダイヤルやレバーをガチャガチャ動かしみても、何だか頼りなく、ある意味おもちゃみたいなものです。

ジャガーCD-2204 はこういうものとは違います。重量7kg程度で安定感はそれなりにあります。
消費電力は65W ですので、今のブラザーやジャノメのミシンでも40~50Wくらいしかないものがあることを考えると、恐ろしく非力というわけではないです。
実際使ってみてもこれは本当にダメだな、とは感じません。

もちろん、部品もプラスチック樹脂でコストダウンしたものを使っていて、上位機種に比べれば耐久性・パワーは劣るでしょうが、ヘビーに使わない人、大物や難素材は縫わない人はこれでも十分に使えるミシンだと思います。

長年使っていくとどうなるかはわかりませんが、少し使った感想としては悪くはないという事です。動きも滑らかで、音も静かで心地よく、普通地であれば快調に綺麗に縫って行きます。

安価なミシンは調整値にばらつきがあるので、全ての機体が良いとは限らないということを付け加えておきますが、少なくとも私はこのミシン、価格のわりになかなかのものだと思いました。

ずーっと気になっていた通販ミシンを実際に手にして、触ってみることが出来て、満足しました。

2015/09/06

ジャガーCD-2204 機能特徴

今回はジャガー2204の機能的な特徴について、いくつかのポイントを上げてみます。

上糸通しが変わっている。
左サイドの上糸通し用レバー
今のミシンはスリット状になっていて、天秤が見えないようになっているものが多いですが、これも同じくです。ただし、今までのミシンとは違い、上糸かけがかなり簡略化されていて、びっくりするくらいです。普通は、上糸を掛ける時、下に下ろした糸を天秤にかけるために再度あげるのですが、これは下ろしたらすぐに針棒のスリットまで持っていきます。
その後、これまた変わった針穴糸通し器に欠けて、左サイドパネルにあるレバーを下ろすと、糸通し器が動き、糸が針に入っていきます。
その後は今までの自動針穴糸通し器と同じようにループになった糸を引き出すだけ。

初心者でもわかりやすく簡略化したのでしょうが、これだとミシンの仕組みを全く理解しないまま終わりそうです。おそらく内部でうまく糸がかかるようになっているのでしょうが、何も見えないのでやや気持ち悪いです。



操作ボタン
ボタンを押して模様選択すれば、あとはスタート、ストップ(開始・停止)ボタンを押せば針が動き、もう一度押せば止まります。
開始・停止ボタンは小さ目で、下に向いていてやや押しにくいのですが、その上にある返しぬい・止めぬいボタンは大きく押しやすいです。
フットコントローラーが標準装備でフットコンを使う場合が殆どでしょうから、ボタンの位置はこれでいいのでしょう。



ふところサイズ
コンパクトミシンの範疇にはいるものなので、懐はやや狭いです。


縫い模様
こんなにたくさん使うことはないでしょうが、縫い模様も70種類ほどあります。
本体右側に縫い模様が表示されていて、模様の上の番号を上にあるボタンで選択するようになっています。模様番号表示液晶の文字も大きくて見やすく、模様選択で戸惑う人はいないでしょう。
ボタンホールも3種類あります。


上糸をかけていないと自動で止まる。
ミシンに糸かけをしていないとスタートしても数針縫った後に、ピーピーピーと警告音が鳴り、ミシンが止まってしまいます。そのことはミシン上面に記載されています。

注油などメンテナンスはユーザーでしないという前提で、注油後の慣らし運転など想定していないのでしょうが、これはやや不満です。
水平釜プラスチックボビンの最近のコンピューターミシンは押えを下げないと針が動かないなどありましたが、糸を通していないと針が止まるミシンは初めてです。

LEDライト
ライトはLEDです。LED照明はやや暗く感じるので私はあまり好きではありませんが、今のスタンダードとしてはLEDなのでしょう。使用上は問題なく手元を照らしてくれます。

送り歯ダウン機能はなし。
ドロップフィード(送り歯ダウン)機能はついていないので、ダーニングプレートがついています。ただし、昔のものと違ってプラスチックで軽いものです。
こんなのでもいいのかと思うくらいですが、実際に取り付けてみるといとも簡単に針板に取り付けられました。
 ※同じ通販ミシンでもシンガーSN-777シリーズなんかはドロップフィードがあるようです。

機能的な特徴はこんなところです。
実際に使った感想は次回。

2015/09/05

ついに手にしたテレビ通販のミシン 購入ミシンNO.41 ジャガー CD-2204W

以前、通販ミシンについて気になっている旨の投稿をしました。
初心者の人がどのミシンを買おうか迷っていて、テレビ通販でやっていたミシンはどうでしょうか?なんて質問をしたら、答える人(特にミシンに精通している人)は大体こう書いています。
”テレビ通販のミシンなんて買うものではない。” ”パワーもないし、すぐに壊れる” ”お金を無駄にしたくないなら5万円、せめて3~4万円のミシンを買わないといけない” と。

当然のように山崎ミシンも批判の的です。
私の購入ミシン第1号は通販で有名な山崎範夫のミシンです。当初はそれでも十分でした。革や厚物を縫いたい場合は山崎では物足りなくなり、その後多くの頑丈なミシンを手にしましたが、山崎ミシンも結構気に入っていました。またフットコンを付けられない初代モデルだったので、もう手元にはありませんが、最初のミシンだっただけに手放す時は心惜しく思ったものです。
厚地はモーターの力だけでは止まってしまう時もありましたが、普通地を縫うなら十分に機能しますし、うまく縫えないなんてこともあまりなかったです。

そして、テレビ通販もいくつかありますが、私が買ったジャガーのミシンはジャパネットで売っていたもの、ジャガーのCD-2204Wです。


CD-2204MPなど型番末尾にMPとついているのはピンク色。ミルキーピンクの略だそうです。
私が買ったのはW ホワイトです。白いプラスチックで艶があり綺麗な今っぽい外観のミシンです。
重さは6.9kg。
ちなみにTBSや日テレ、QVCは主にシンガーのSN-777シリーズを売っています。シンガーのSN-777は重量が5.7~5.9kgくらいなので、こちらの方がやや重めです。ただし、私が持っている他のミシンに比べると軽く感じます。

ジャガー2204はハードケースがついていたのですが、ミシンが小ぶりなわりにケースがミシンに比して大きいです。

私の買ったものはワイドテーブルが欠品していたのですが、本体とケースの隙間にワイドテーブルをいれられるのか、その辺の事情は定かではないのですが、とにかくケースがでかい。
ミシンが折角コンパクトなのにこれでは収納時にフルサイズミシンくらい場所を取ります。

かといって、ケースに説明書やフットコントローラーを収納できるポケットがあったりはしません。どうしてこの大きさこの形なのか、不思議です。

ちなみにシンガーモナミヌウシリーズもミシンの大きさに比してケースが大きいのですが、収納スペースが外についていて、内側にミシンの形に合うような発泡スチロールが入っているので本体にピタッとはまります。
もしかしたらジャガーのものも内側に発砲スチロールかなんが入っていたのかもしれませんが、いずれにしても収納もない割に、無駄に大きいです。

ボディにはこれでもかというくらい、注意書きが書いてあります。糸の通し方、下糸巻のガイド図、注意事項など。

昔の鋳物ミシンなんて糸通しがややこしくても何にもかいていなかったのに、最近のものは何でも便利にできていますね。“あんしん設計”といったものでしょうか。

続きはまた次回