2015/03/16

オートクチュール制作現場の家庭用ミシン

Christian Diorのオートクチュールドレスを作る作業場の光景が見られる映像を、たまたま登録していたメールマガジンにリンクがあったので見てみました。
こういう作業場を含めて、アパレル企業の生産現場では当然のことながら工業用ミシンが使われていると思っていたのですが。

大量生産を主体とした既製服の現場ではないからか、こういう少量生産でまずはサンプルとしてショーで使うものをつくる現場ではなんと家庭用ミシンが使われています。

映像はこちら

一部職業用(高速の直線ミシン)と思わしきものもありますし、他の動画では工業用ミシンも使っているようですが、このビデオにあるもののいくつかは明らかに家庭用ミシンです。押えもジグザグのものがついています。
直線のみでなく、ジグザグやフリルに模様縫いなどをする必要があるのか、それ程高速で大量に縫う必要がないからかはわかりませんが、家庭用ミシンなのです。

これにはちょっと驚きました。
こういう豪華で手のかかるオートクチュールの衣装も家庭用で縫う事もあるのが意外でした。

改めて家庭用ミシンの可能性を知らされたので、書かずにはいられませんでした。

私は昔から白い空間が好きなのですが、ここも白い。こういう白い場所でやると、より純粋にすっきりした気持ちで作業をしたり、考えたりできるのでしょうか。
白い服も好きです。人に感情を与えないながらも、黒い服よりも主張があるような気がするからです。また、こういう制作現場で白衣というのは、場所が清潔である事の証にもなり得ます。

2 件のコメント:

  1. たまたま、職業用ミシンの誘惑のところでこのブログを見つけ、楽しく読ませていただいています。
    驚くことに私のミシンの好みが同じです。手芸、洋裁は趣味です。
    私も学生の頃にアルバイトでJUKIのthe misin7500を購入しそのミシンを妹に譲ったので、その後7800を中古で購入、子どもが生まれてニットを縫うため、4本糸差動付きロックミシンを購入し、ベルニナに憧れ、ホリデーヌ1021を中古で購入、そしてジャノメの正規店でカバーステッチミシン、エスプリを購入し、今現在工業用か職業用かほしくてたまりません。段付き押さえやターレットの便利さに誘惑されています。やはり仕上げにこだわりが出てきています。けど、実際もう今ので十分だな、とこのブログをみて実感しました。自分の持っているミシンにほこりがもてます。
    これからも楽しく読ませていただきます。

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  2. コメントありがとうございます。ブログを読んで頂いているとの事嬉しいです。
    ロックもカバーステッチもお持ちで、JUKI7800とホリデーヌ1021があれば洋裁・手芸では縫えないものはないくらいですね。どちらも故障率が低いですし、頑丈さではお持ちのミシンはトップクラスです。工業用職業用があればスピードが速いので、早く縫えますが、1021はややスピードが劣りますが、十分職業用の代りになりますし、糸調節を考えると職業用よりも7800が便利です。 どうしてもこの職業用・工業用が欲しいという機種がなければ今のものを大事に使ってあげてください。
    今後も是非続けて読んでください。また何かあればコメントください。

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