2016/07/29

家庭用ジグザグミシン、 垂直全回転釜のタイミングずれを直す

前回前々回と紹介したTOYOTAのFreenuですが、届いた後、いつものように念入りに清掃をして、新しい針を取り付け、糸を通し、フットコンをとりつけ、電源を入れ、縫ってみたところ、

直線は問題なく縫えました。

そして次にジグザグをと、最大ふり幅の7㎜にしたのですが、右側で目とびがして、ジグザグ縫いが出来ません。

ありゃ。

チェックのため、ふり幅5㎜程度にしてみたところ、ちゃんとジグザグ縫いができる。

これは少しだけ、タイミングがずれているのだと思い、タイミング調整をすることに。

このミシンは垂直全回転釜。垂直全回転釜のタイミング調整についてネットで調べたところ、
日本語ではなかなか見つからなかったので、英語で検索してみてわかりました。

垂直全回転釜は釜の後ろのネジを緩めるとタイミングを調整できます。(全てかどうかはわかりませんが、おそらく殆どはこの形式だと思います。)


このネジを少しだけ緩めて、動くようにしたところで

ジグザグふり幅を最大にして、釜が(反時計まわりなので)後に通過する左側の針が最下点に下りた後、上に上がる時、針穴の少し上を釜の剣先が通過するように調整します。

調整完了したところで、7㎜幅でジグザグを縫ってみたら。

普通に糸をすくってくれて、縫えるようになりました。

これも自分の備忘録にもなるので、一応書いておくことにしました。


2016/07/26

機能充実の電子ミシン。長期使用向きミシンのTOYOTA Freenu。

基本機能が十分備わっているTOYOTA Freeenu。今回はその機能特徴や使い勝手について紹介したいと思います。



○垂直全回転釜で開閉方法が特殊
このミシンは家庭用ながら、70年代あたりのミシンにあった垂直全回転方式になっています。
特徴的なのは、殆どの垂直釜のジグザグミシンの釜収納部の扉が上下開閉となっているのに対し、こちらは左右開閉です。横に開く形になっています。あまり見かけない形なので、そこも購入のきっかけでありました。ボビンは職業用・工業用と共有できます。


○便利な上停止、下停止選択。
電動ミシンはもちろんのこと、電子ミシンでも速度変換や調節は出来ても、縫い終わりの針の停止位置が選択できるものは限られます。このミシンはその選択ボタンがついているので、とても便利です。

○一針縫いボタン。
この機能も1目縫い進めたい時などに便利です。職業用ミシンのシュプールTLシリーズにも一針縫いボタンはあります。
シュプールの一針縫いは、ウィーーンとゆっくり、しっかりと針が刺さるように動くのに対し、こちらはサッと軽く一針縫う感じです。
ただし、普通地であればこれで十分です。厚地の場合はどちらかと言えば、プーリーを手廻しして一針縫った方がいいかもしれませんね。


○最大ふり幅は7㎜、送りは4㎜まで。
この時代のジャノメの電動・電子ミシン813や815などと同じく、こちらも7㎜幅。それ以前のものは5㎜のものが多かった事を考えるとより機能が拡張されたと言えるでしょう。
実用上は7㎜も振り幅はいらない気がしますが。
送りについては、その当時の家庭用の一般的な長さである4㎜までです。

○十分な縫い模様と基線変更、送り歯ダウン
針基線変更は左、中、右の3段階変更可能、送り歯ダウン機能もついています。


縫い模様はジグザグ、3点ジグザグ、まつり縫い、三重縫い、ダブルオーバーロック、ニット用縁かがりなど、実用縫いに必要なものは揃っています。



○豊富な付属品と便利な収納。
押えはハードケースの上蓋を開けると整理して収納できるようになっています。


○直線用針板
直線用針板がついているので、薄地の生地落ちの心配もありません。
取り換えも簡単です。

○ボビンケースの出し入れがしにくい
テーブルが標準装備ですが、テーブルをセットしないとフリーアーム状態にしかならず、基本的にテーブルをセットした状態で使いますが、テーブル面で透明になっている部分がないので、ボビンを交換する時にはテーブルの下から覗き込むようにして出し入れしなければならず、この点はやや操作感が劣ります。

上記の機能や付属品などを総合して考えると、消費電力70W の家庭用ですから、職業用ほどパワーもスピードもありませんが、ボビンや釜も職業用と同じ全回転垂直釜ですし、それに次ぐくらいの操作感と実力をもっています。

手元操作ボタンやレバーなどなくフットコン操作のみなので、テーブルとフットコンを毎回出してセッティングし、しまう時はまたスライド収納しないといけないので、若干手間に感じることもあります。
どちらかと言えば、ミシンを出しっぱなしにしておける人の方がいいかもしれません。ただし、多少の手間は問題ないという人であれば、出し入れしながら使うのでも問題ないでしょう。

コンピューターミシンのような複雑な基板などはありませんから、故障してもすぐに直せそうですから、長く使うにはもってこいのミシンです。

2016/07/24

やさしくて渋い外観。 購入ミシンNO.45 TOYOTA Electro Free EL HZ-507

このミシンを買う前に、以前購入したもののもう使わないなーと思うミシンをいくつか整理しました。

あまりにも多くなったミシンの置き場所がなくなった事、整備してきれいになって、快調に動くようになったものを置いておくよりは、使っていただける方に活用していただいた方がいいと思ったからです。どれも気に入ってはいたのですが、どれか選んでいかなくてはなりません。そこで、シンプルな機種、電動・電子ミシンのいくつかを手放したのですが、またどうしても古いジグザグミシンが欲しくなってしましました。

そんな時目に入ってきたのがこのミシン。


よく見ると、上停止、下停止ボタンや一針縫いボタンがついている。必要な実用縫いも備えていて、垂直釜フリーアーム。デザインも白をベースに薄いグレーを配した落ち着いた印象で、置く場所も使う人も選ばないもの。

でも、やっと整理して少しはすっきりしたのに、また買うのもなーとしばらく考えていましたが、結局買ってしまいました。

このミシンを購入する前にネットでこのミシンに関する情報がないかと検索しましたが、あまり出てきません。やはりジャノメやブラザーなどに比べるとトヨタのミシンの情報は極端に少ないです。

ただし、以前HZ-586の時も書きましたが、トヨタのミシンはなかなかいいのです。

届いたものを見ても、なかなか雰囲気のある佇まい。もちろん昔の電子ミシンなので、ボディも金属製。プラスチックのようなひ弱さはありません。やや重いと感じる人はいるかもしれませんが、鋳物ミシンに比べればまだ軽い方です。

Freenuシリーズは私が買ったHZ507以外にも,ホワイトベースにグリーンとオレンジが配されHZ552や、全体がオレンジのものなどがありますが、どれもスクエアなデザインがとてもカッコよく見えます。

ミシンの使用感についてはまた次回。


2016/07/22

JUKIエクシードのリニューアル版 Xシリーズのスライド針板ほか便利機能

先日手芸店でJUKIエクシードの動作を実際に見て、とても静かでいいミシンだと思ったという話をしましたが、ここ数年家庭用ミシンの人気シリーズとして君臨してきたエクシードシリーズに代わるXシリーズというのが発売されたようです。
エクシードもFQというマイナーチェンジしたものがありましたが、今回は大きく機能も刷新されたようで、非常に使い勝手がUPして便利になったようです。

こんな家庭用ミシンがあれば、楽しいだろうな、と思わせる機能と性能を備えています。

Xシリーズはエクシードの初期型と同じく、3機種が発売されています。上位からEX-7、DX-5、CX-3という型番がついています。
私の目がとまったのは、Xシリーズ全機種で装備されている直線時に針板が変形(スライド)して、穴が小さくなる機能です。
私はジャノメ・エクセル813や815で経験し、ブログでも紹介し、この機能が何故今のミシンに搭載されなくなったのか不思議だと書いたのですが、なんとその機能が復活したのです。
エクセルなどにくらべれば、針板穴のサイドが完全にふさがれる形ではないですが、この機能があることにより、薄地の生地落ちが防げるのではないかと思います。
最近も家庭用ミシンで薄地・ニット地を縫った時、うーんやっぱり直線ミシンか直線専用針板があった方がいいなーと思った事があったので、やはりあれば便利な機能であることは間違いありません。
ジャノメのスライド式針板の場合もそうでしたが、Xシリーズでもスライド針板が直線用になっているときは、直線縫いしかできないようになっているので、その点も安心です。

EX-7DX-5の上位2機種は家庭用ながら1050針/分のスピードとなっていて、エクシードよりも早くなっています。
また、ピボット機能というものがあり、ミシンを止めた時、針が下で停止し、自動で押えが少し上がるようです。これは生地の角やカーブ部分を縫うのに便利だということです。
またフットコントローラーのかかと側を踏むと、「返しぬい」「押え上げ」「糸切り」のうち自分好みの操作に割り当てる事が出来るフットスイッチ機能というのもあるようです。

おそらくその改良された便利機能を堪能するには上位2機種を買う方がいいでしょう。

エントリーのCX3は900針/分であり、スライド針板はあるものの、模様縫いの数も40と上位2機種程多くはありません。ただし、エクシードの特徴でもあったBOX送りが採用されていますし、自動糸切付でボタンホールも7種類あるので、機能的にはこれでも十分です。ベーシックでシンプル、安定したミシンが欲しい人にはいいでしょう。

いずれにしても、マイナーチェンジではなく、結構な機能追加があるので、エクシードよりもこちらの方が欲しくなりますね。
なかなかいいミシンがまた登場しました。




2016/07/19

お奨めのソーイング本3 「誌上パターン塾」 VOL.1 トップ編

ソーイングをある程度やっている人、既成のパターンどおりにはひとまず作れるようになった人に向いた本です。

身頃や袖、襟などのパーツごとに、基本的な形のパターンがいくつか載されていて、それを自分の好みで組み合わせることによって、自分好みのデザインの服をアレンジしてつくれるようになっています。
また、タイトルが示しているとおり、パターンに関する基礎知識、構成方法、補正手法なども掲載されていて、基本のパターンを使用せず、体型にあわせて一からパターンを製図したい時も、手順どおりにやればできるように説明されています。

製図の基礎を身に付けたい場合、この本はカラー写真やイラスト付でわかりやすくなっているので、文化ファッション体系よりも、理解しやすいでしょう。




とりあえずパターンを写してしか作らないと言う人でも、丈や幅の補正の仕方について覚えられるので、役立つ情報はあります。

VOL.2 スカート編も発売されているようです。
私はスカートを作る事はほぼないので、購入はしていませんが、VOL.1を気に入った人でレディース服を作られる人は買っても損はないでしょう。

2016/07/18

お奨めのソーイング本2 「困ったときのMAKING NAVI」

この本は自己流でソーイングをある程度やってきたものの、こういう時綺麗に縫うにはどうしたらいいのかとか、同じところでどうしてもやり方がわからず、躊躇してしまうという方に向いた本です。

ある程度は作れるが、さらに丁寧にうまく作れるようにするために、わかりやすく言えば、ソーイングを上達させるためのコツが色々と書かれている本です。
ソーイング虎の巻といったところでしょうか。


初心者よりは中級以上の方にどちらかと言えば向いているかもしれませんが、初心者の方でも初心者向きのソーイング本と一緒に買えば、さらに深い知識や技術が身に付くかもしれませんので、どんなレベルの人でもそばにおいておけば有用であるのは間違いありません。



値段は私が購入したころは980円でしたが、今は新装版となって改めて発売されているようで、こちらは1350円とのことです。1350円でもずっと役立つことを考えると十分に価格に見合うものだと思います。


2016/07/17

お奨めのソーイング本1 「オールシーズンのメンズ服」

久々に発売された本格的なメンズソーイング本です。



こちらは、日本ヴォーグ社から出ているのですが、文化出版局の男の○○の本シリーズやクライムキさんのメンズソーイング本とは違って、あらゆるアイテムを横断的に網羅しています。
シャツ、ジャケット、パンツ、ジャンパー、カバーオール、から、ニット地のカットソー、トランクス型パンツ、パジャマまで掲載されています。

さらにソーイングの基礎的な事も冒頭に載っているので初心者にも優しいつくりになっています。


縫い方や手順も明瞭な写真つきで掲載されているので、わかりやすいです。


デザイン的にはベーシックなものが多く、男の○○シリーズの方がおしゃれにはみえるかもしれませんが、ソーイングを始めたいので男モノのパターンが欲しいという方にはこちらの方がお奨めです。
これ1冊あればいいんじゃないかと思わせるくらい、内容は満載です。

ただし、多くのパターンが2枚のパターン用紙の裏表に掲載されているため、線が複雑に入り組んでいるので、見にくいという欠点はあります。その点がちょっと気になりますが、根気よくパターンをたどればだんだんと慣れてきます。

気になった方は是非手に取ってみてください。



2016/07/16

JUKIのエクシードって静かですね~。

先日、手芸店に行った際、たまたま何かをつくるワークショップをしていたのですが、そこで以前ブログでも現行の新品を買うならこれが欲しいと書いたことがあるJUKIのエクシードが使われていました。

今までエクシードは動画上では動いているのを見たことがあったのですが、目の前で動作しているのを見たのは初めてでした。

もちろん売っている本体を見たことがあったのですが、電源がついて、ライトがついた状態で、動かしているところをみたことがなかったのです。

思わず見入ってしまったのですが、

思いのほか、音が静かで動きが軽やか。

パワーは職業用はもちろんのこと、ベルニナにも及ばないと思われますが、十分な機能があり、ボタンホールも綺麗、今の家庭用の平均を超える性能を備えているのですから、これは人気があるのがわかるなーと感心しました。


安価な家庭用ミシンと比べれば、多少高いと感じるかもしれませんが、家庭用ミシンでこれくらいのものを買えば、他が欲しいとは思いにくいのでしょうね。

全体的な雰囲気としては今の家庭用・水平釜のコンピューターミシンという感じですが、他の軽いプラスチックのミシンよりは安定感があり、そういうミシンにありがちな音の反響がないようで、音が静かなのです。動きも軽快に見え、いいなこれ、と思ってしまいました。

たまたま通りかかってみただけなのですが、ちょっと気になったので書いておくことにしました。




2016/07/14

ロックミシン。針棒が。。。。。。ずれた。

使い勝手がいい美馬精機製ロックミシンPFAFF 788ですが、ニット生地を縫っていたら、急に異音がしはじめました。

どうやら針棒の上の部分のプラスチックがゴンゴンと音を発しているのです。

良く見ると針棒が上端がカバーに当たっている音のようでした。同時にうまく縫えなくなりました。

どこに問題があるのかと、いろいろ見てみると、針止めネジのあたりがグラついていることを発見。

そこから、あれこれネットで調べ、美馬精機製のロックミシンに針棒が動く不具合があることがわかり、類似機種の美馬精機製リッカーのロックミシンの同じ不具合を修理しているの画像を発見。
こんなマイナーな機種でも写真を上げてくれている人がいたので、助かりました。

どうやら針棒を止めるネジが緩んできて、縫えなくなるようで、カバーをあけてそのネジを締めれば直るようです。

針棒が見えるように再度のカバーを開け、写真に出ていたネジを探し当て触ってみると、ネジが少し緩んでいて、そこを触ると針棒が動きました。

ドライバーでネジを締めようとしたのですが、良く考えるとどの高さでネジを締めるか良くわからない。
これはまた調べないとと、ネットを見てみると、海外の動画で何となく説明してくれているものもあったのですが、動画なので鮮明ではなく、なかなか理解が難しかったので、あまり有効な情報を得られませんでした。

そこで、家にあるもう一つの2本針4本糸ロックミシン(ジャノメ・240D)の針の動きとルーパーのタイミングを参考に調整してみることにしました。

ジャノメのロックミシンを見る限り、
右ルーパーの糸穴が、右から左に動いて通過したすぐ後に2本の針が下りていくようでした。

前から見ると、右ルーパーの上端に針先が刺さっていくような感じ、と言えばいいのか
下記の写真のようなタイミングのようでした。


左まで動いたルーパーが右に戻るとき、針は下から上に上がっている。


針の最上点はこんな感じ。
白いプラスチックボディの下端のラインから、針棒の丸い金具(ABと書かれた針止め部の上にある丸い金具)の上端まで大体4㎜でした。(この部分の形状や長さは機種によって違うと思います。)


上記の位置になるように、針棒のネジを締め直した後は針棒が上下しても上のカバーを針棒がついてカタカタと異音がすることがなくなり、普通に糸が絡んで縫えるようになりました。

サービスマニュアルを参照したわけではないし、厳密な調整値と若干違っているのかもしれませんが、問題なく縫えるのでいいかと思っています。

まあこんな情報を必要な人も少ないのかもしれませんが、自分の備忘録と修理記録・参考用として書いておくことにしました。



2016/07/12

美馬精機製 ロックミシン 購入ミシンNo.44 PFAFF Hobby Lock 788

ペガサスと言えば工業用ロックミシン製造で有名ですが、そのペガサスの子会社に美馬精機という会社がありました。今もあるのかもしれませんが、家庭用ロックミシンの製造は既に終了しています。その名の通り徳島県の美馬市というところにあった会社です。

美馬精機の家庭用ロックミシンはマミーロックという名前がついていました。
リッカーのロックミシンも美馬精機が製造していたようです。どちらもなくなってしまったのはさみしい限りです。まだこのミシンを使い続けている人はいるのでがせめてもの救いでしょうか。

このHobby Lock 788 はマミーロック E43DRと同じものです。
よって、説明書はE43DRのものがついていて、保証書も美馬精機のものがついていました。

このミシンの特徴を下記にいくつかあげてみます。
 
●糸通しが比較的簡単
ロックミシンは下ルーパーの糸通しが一番面倒なのですが、一番奥にある最も糸を通しにくい部分は、右側にあるレバーを押すことにより簡単に糸かけができるので、比較的スムーズに糸通しができます。ベビーロックのような自動糸通しがなくとも、これくらいなら糸かけはそれ程大変ではないでしょう。
ルーパー糸通し用レバー
ロックミシンを初めて手にした時は、縫い目を作る原理が家庭用や職業用ミシンなど本縫いミシンとは全く違うので戸惑いましたが、覚えてしまえば、糸通しもそれ程面倒ではありません。
一度通した糸に次の糸を結んで糸を交換するのはもちろん楽ですが、ピンセットの使い方に慣れてコツをつかめてくれば最初から糸通しをしてもそれ程時間がかからなくなりました。

●スタイリッシュなデザイン 
丸みのある日本メーカーの今よくあるロックミシンと違い、角ばったデザインがなかなか秀逸です。
またロゴがラベンダーよりの紫で、ボディの全てが薄目のカラー使いで統一感があります。


押え上げレバーが前面右に
私が持っているジャノメのロックミシン240Dでは、押えの上下レバーは普通のミシンと同様に後ろにありますが、このミシンは前面についています。

使用針
針はHA1を使うので、普通の家庭用のものを流用できるので便利です。

●縫い目
糸調子が比較的簡単に綺麗にとれます。それ程いじらなくても目とびするような事や、縫い目が揃わない事もなさそうです。

ベビーロックの鈴木製作所製造日本製のロックミシン(衣縫人、糸取物語、かつてのBL3、BL4シリーズなど)の縫い目が綺麗と言われますが、私自身はジャノメのものでも十分だと感じています。
私が持っている鈴木製のロックミシンは3本糸のBL3-407ですが、これはとても音も静かで縫いやすく、縫い目が揃っていますが、ジャノメのものとそんなに大きさ差があるようには感じません。

縫目が綺麗とはどういうもので、どこまでいけば綺麗の範疇に入るのかわかりませんが、この美馬精機製の日本製造のものも綺麗な方だと思います。
美馬精機製 PFAFF 788 の4本糸の縫い目
押え圧調節がない
ジャノメのマイロック240D、ベビーロックBL3-407にもついていた押え圧調節が、ホビーロック788にはありません。殆どいじることがないのでまあ必要ないですが。

付属品収納が便利
押えなどのオプション品は本体内部に収納できます。
ピンセットや糸通し器も左側カバーを開けたらボディ内部に収納できるようになっているので、ここに入れておけばなくす事はありません。

奥の白い出っ張りが付属品収納箱
ジャノメ、ロック240Dと比べると、こちらの方がフットコン操作などがやりやすいような気がしますし、何よりなかなか気に入ったデザインのモノが見つからない日本のロックミシンにおいては非常に特徴的な形をしているので、気に入っています。

美馬精機がなくなってしまい部品入手が困難なので、今後使い続ける事にやや心配はありますが、なかなか良いロックミシンだと思います。





2016/07/08

フットコントローラーの故障、そして復活

あるとき、4本糸のロックミシン・ジャノメマイロック240D を使おうと思って電源を入れてみたのですが、ライトはつくものの、うんともすんとも言わなくなりました。以前あった、油切れの症状ではないかと思って、注油をしてみたのですが、以前のように少しずつ動くような事もないのです。

コードの接触が悪くなったのかもしれないと、少しコードを押し込んだりしましたが、これも原因ではないようでした。これはおかしいなーと思って、カバーを取り外し、さらに念入りに注油しましたが、それでも反応しません。モーターベルトは問題なく張りがあり、プーリーと連動しています。

もしかしたらモーターカーボンがすり減ったのかと思い、開けて確認しましたが、モーターカーボンはまだ十分に残っていました

しっかりと注油をしたので、手廻しではプーリーが軽くなり、針やルーパーも動いています

こうなるとやはりフットコンがダメになったのではないかという結論に至りましたが、このジャノメのロックミシンは他のどのミシンとも差込口の形状が違うので、手持ちのフットコンで動作確認することはできませんでした。仕方がないので、少々値段が高かったのですが、ジャノメのロックミシン用のフットコンを購入することにしました。

そして新品のフットコンをミシンに差し込んでみると、無事動くようになりました
ほっ 一安心。

フットコンをさしても動かなくなりミシンが壊れたと思って買い換える人もいるようですし、フットコンをなくしてしまったためにミシンの継続使用をあきらめる人もいるようですが、古いブラサーヌーベルなど一部の機種を除いて、旧型のミシンでも今も新品もしくは中古でフットコンは大体手に入ります。フットコンの故障や紛失でミシンを廃棄したりせず、何とかフットコンを手に入れて使ってほしいです。

今まで購入後フットコントローラーがダメになることがなかったのですが、そういえばこのロックミシンを運ぶ時に何度かフットコンを落とした事があったような気もしたので、その衝撃で故障したのかもしれません。

皆さん、くれぐれもミシン本体だけでなく、フットコントローラーもぞんざいに扱うことのないようにしてください。

壊れてしまったフットコン



2016/07/05

帽子をつくってみた

ヌーベルクチュールを買ったすぐ後に、帽子をつくってみることにしました。

以前から気になっていた「スタイリッシュクロッシュ」という本。
日本の帽子デザイナーの第一人者でもある、平田暁夫さんの実子である石田欧子さんの手によるこの本は非常にオシャレでプロがつくるような帽子が数多く掲載されているのですが、帽子の中でもクロッシュという形に限定しているためか型紙もシンプルで、クラウンとよばれれる帽子の冠部分と、ブリムとよばれるツバの部分の、いくつかのサイズの型を組み合わせてできるので、帽子を作った事がなくても、ソーイングの経験がある方ならそれなりに作れるようにようになっているのがいいです。
スタイリッシュクロッシュは現在絶版になっているので、手にするとなると古本になるのですが、私は図書館で借りました。

帽子のソーイング本としては、藤井 あつ子 (著)「四角で帽子」文化出版局 も簡単でオシャレでおすめです。

余っていたデニム生地を裏表重ねて簡単に塗ってみたのがこちら。



帽子は型紙も小さく、余った生地で作れたりしますし、裁断も楽。本格的につくるためには帽子制作用の資材も多少必要ですが、細かい事にこだわらなければそれ程難しくはありません。縫う距離も短いので、すぐに作れるのがいいです。
この帽子も数時間でできました。


2016/07/02

職業用(TA)ボタンホーラー

ヌーベル購入のきっかけにもなった職業用(TA型)のボタンホールアタッチメント。

ヌーベルクチュールにセッティングして使ってみました。

購入した旧型ヌーベルTA3-B627は送り歯ダウンの機能がないので、ボタンホーラーについていた針板カバーを取り付けることになりますが、この取り付けがなかなか難しく、取り付け金具がやや曲がり気味だったので、どちらが表か裏かわかりませんでした。
そのため最初、この板がしっかりと取り付けられていなかったので、ずれてしまい、針がカバーに当たってしまいました。

安定するように取り付けなおし、再度縫ってみました。

説明書によるとゆっくり縫うように書いてあったのでその通りにして一周しましたが、どうも密着度があまい。
シンガーのボタンホーラーでもやったように二度縫いしたらそれなりの形にはなりました。

家庭用ミシンがなく職業用ミシンしかない場合はこれでもいいでしょう。ただし、どちらかと言えば家庭用ジグザグミシンのボタンホールの方が綺麗にできます。
またシンガーのボタンホールアタッチメントの方がまだうまくできました。

糸をしっかりしたものにしたり、糸調子を調節するとよりうまく出来るのかもしれません。