2015/07/31

幸せの黄色いミシン 購入ミシンNO.38 ジャノメKM2010 クライムキミシン

ブログのスタート時に触れたことのあるこのミシン
その当時は購入することはないと書いていましたが、中古で思いのほか安く手に入れる事ができたので、興味本位で買ってしまいました。


実際に動かして、縫ってみて感じたのは、まず、非常に使いやすい、ということです。

操作がわかりやすく、動きが滑らかで、安定感があります。また本体も持ち運びに重すぎず、運転を考慮しても軽すぎず、絶妙な大きさと重さなのです。
懐はそんなに広くもないが、狭くもないので、普通のソーイングには十分です。

店舗でこのミシンを見ていると、このデザインのミシンを7~8万円程出して買う事はないなーと思っていましたが、実際に触れて、動かしてみて、長年このミシンだけでずっと使っていくという気があれば決して高すぎるとは思いません

おそらく故障も少ないので、時々使ってメンテナンスしていけば、かなり長い間使えるのではないかと思います。白やベージュのプラスチックであれば、劣化や紫外線によりだんだん黄色に変色してくる恐れがありますが、このミシンは元々それをもしのぐ濃い黄色なのでその心配はありません。あまり日に当たりすぎると黄色などの暖色は退色しやすいですが、マットな質感なので、色あせてもそれ程気にならないでしょう。

ジャノメの電子ミシンでも4600や5710などは、クライムキミシンとボタンやダイヤルなどは似たデザインで、手元操作ができるところも同じでありながら、もっと安価で手に入れる事が出来ます。ただし、クライムキミシンに比べてフットコンは別売りで付属品は少なく、押え圧調節がありません。

またジャノメ電子ミシン3090はフットコン専用で基本性能が高いミシンだと思われますが、こちらも押え圧調節がありません。この3090を進化させたようなジャノメ製造のハスクバーナ・エメラルドは押え圧調節があるので、シンプルなつくりの電子ミシンが欲しい人には間違いなくハスクバーナ・エメラルドはお勧め出来ます。これであれば5万円前後で購入できると思います。

一方、クライムキミシンはワイドテーブル、フットコントローラー、太糸用専用釜など付属品が多く、押え圧調節、手元操作ボタン、針停止位置指定、止め縫い機能などソーイングにあればいいなと思う機能は網羅されています。さすがは有名ソーイングデザイナーが企画に加わったミシンと呼べるもので、使い勝手もよいのです。
価格こそ電子ミシンにしては高く感じるでしょうが、長く大事に使う事を考えれば、その価値があるのではないかと思わせられるのです。

もちろんコンピューターミシンはボタンホールなどの種類も多く、今のミシンの主流ではありますが、ボタンが多く操作が難しいと感じる人もいるようです。また、コンピューターミシンは一度電源を切るとそれまでの設定が無効になりますが、電子・電動ミシンは電源を切る前の設定が残り、続きを縫う場合もそのまま使い始められるという利点があります。
そういう事からも、昔ながらのシンプルなミシンがいいと言う人にはクライムキKM2010はぴったりだと思います。

色やデザインが受け入れがたいのではという懸念については、艶やテカリもないので目に優しく、マットなデザインで、思っているほど強すぎる事もありません。
蛍光灯照明が明るい店舗で見ると、ちょっとこれは、、、、、、と感じていたのですが、実際に家で置いて使ってみると、それほど人や置く場所を選ぶわけではないのだなというのが実感です。

好きなデザインかと言われれば躊躇なくYESとは言えませんし、ミシンを一台しか持てないとなると私はこのデザインのものは選びませんが、明るい色のミシンが欲しい、黄色が嫌いではないという方であれば問題ないでしょう。
なお、このミシンを写真でみて黄色に黒の文字が阪神タイガースのようだと書いている人がいましたが、文字は黒ではありません。濃い緑です。

どこかのサイトに書かれていたのですが、このミシンを幸せの黄色いミシンと言う人がいるそうです。まさにその名にふさわしいミシンという気がします。
コンピューターミシンのように使わない機能をあれこれ付けて、センサーにより警告音が鳴ったり、操作時にピッピッピッと音がなるなんてことはありません。
デザインや付属品にも独自性がありながらも、余計な無駄を省き、機能的に本当に何が必要かを追究した地に足がついたミシンなのです。
こういうミシン、昔はたくさんありましたが、今はあまり販売されていません。


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