2015/07/05

足踏み職業用ミシン、スピードと厚地縫い

足踏み職業用ミシンっていったいどれくらいスピードがでるのか?

家庭用足踏みミシンよりも車輪が大きいため早く縫えるという話でしたが、一説には目いっぱい踏んでも最速で600針~800針程度だとか。
使った感じではもう少し早く動いているような気もしますが、今の家庭用ミシンが1分間に700~900針なので、大体それと同じくらいでしょうか。
今の電子式職業用ミシンは1500~1600針だという事を考えると遠く及びません。

厚地縫いに関しては、鋳物職業用は結構なものが縫えると聞いたので、厚い生地や革を重ねて縫ってみましたが、現行電子式職業用に比べて厚地性能が優れているということはないような気がしました。

足踏みミシンの場合、ベルトが緩んでくるとスリップしやすくなりますので、適度な張り具合を維持しておくことも厚地を縫うためには重要です。
実際、ベルトが緩いときに厚地を縫ったらスリップしてしまいました。その後、ベルトを張り直して同じものを縫ってみると、問題なく縫うことができました。

また厚地になると足踏みの運転も重くなります。針の貫通に力がいるからでしょう。手廻しして勢いをつけて足踏みをしないと貫通しない事もありました。上手く縫うためにはちょっとした工夫が必要になります。

現行の電子式職業用ミシンは低速でもパワー・トルクがでるようになっていますし、スピードも出ます。針の停止位置も指定できたりもしますから、使いやすさでは足踏みより確実に優っています。

足踏みミシンは、そういうのとはまた別のところ、電力を使わないことや金属部品で構成され耐久性があることなどに良さがあるのだと思います。人力の機械という安心感は足踏みでしか得られないものです。


※あくまで個人の使用感による話です。機種や整備状況によっても感覚は異なるでしょう。現行職業用より昔の鋳物足踏み職業用の方が厚地に強いと仰る方もいるのは事実です。



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