2015/07/17

しつけ縫い機能の修繕。機能が多い事の弊害。

問題なく縫えるようになったお気に入りのベルニナ170ですが、ある時、模様縫い番号21の長い直線のマーク(しつけ縫い・ロングステッチ)を選択して、動かしてみたところ、針が一度だけおりたあと、送り歯が動くだけで全く針が動かなくなってしまいました。

これは困ったと、直線縫いやジグザグ縫いを選択し直しても全く針がおりないのです。
ロングステッチ・しつけ縫いの固着は同じベルニナのホリデーヌなどでもよくある故障とは聞いていましたが、この機種でも発生するとは。
ロングステッチは使わない人も多いので、固着している機体が多いのだと思われます。

左の面板を外して中をのぞいてみましたが、最初はどこを直せばいいかわかりませんでした。色々触っているうちにここかな、というところを推測し触ってみて何とか針が下りるようになりました。
一時は針棒近辺のバネが外れたりもしましたが、何とか機能回復することができました。

ただし、再度ロングステッチを選択するとまた針が下りなくなったので、この部分を何とか直したいと思い、修理に着手することにしました。
ロングステッチ時だけ動く部品を突き止め、ほんの少しだけ注油したり、手を添えて固着を解消するために慣らし運転をしたりしました。
いくぶん時間はかかりましたが、固着した部品が動くようになり、ロングステッチができるようになり、その後模様選択を戻しても針が動かなくなるような事はなくなりました。

ロングステッチ時に動く部品はこれ。



通常時はこの状態です。


ロングステッチ選択時はこの部品が右に動きます。この部分が出っ張ることにより、針棒が下がるのを一時的に止めることができるようになっています。


ロングステッチをする時は、数回に一度、この部品が通常時の状態に戻り、針が下りて、ロングステッチが出来るという仕組みです。

機能が多いと色んな部品があり、その分だけ故障率も上がります。
ロングステッチっていったいどれくらいの人が使っているのでしょうか。
機能がないよりはあった方がいいのかもしれませんが、一針縫って布を手で動かす方法でロングステッチするのでもいいような気もします。

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