2015/08/04

ミシンの糸調子について

ジャノメKM2010クライムキミシンを買って、ためし縫いをしてみたのですが、どうも下糸がつるような状態でした。表から見ると綺麗な縫い目なのですが、裏側を見るとまっすぐつながったような縫い目になっているのです。ジグザグをしてみても、下糸がつった状態で、裏側が綺麗なジグザグにはなりません。
上糸調節ダイヤルで、“自動”となっているところに目盛を合わせても下糸が強いのです。

上糸のダイヤルを回して強めると、少しずつ揃ってくるのですが、そうすると糸締まりが生地の厚さに対して強すぎるのか、布が少しだけひきつるような感じになってしまいます。これがあまり強くなりすぎるとパッカリングの状態になるのだと思います。

下糸が自分で巻いたものではなく、市販の糸が既に巻かれたボビンを使ったためか、番手は同じなものの上糸と下糸の種類がやや違ったのか、自動にしても上下糸がそろわないのです。上下同じ糸、しっかりとボビンに巻かれた下糸で改めてやってみたら、自動に合わせてちゃんと上下が揃うようになりました。

これを経験してわかったことは、最近の(特に水平釜の)自動糸調子のミシンは上下、同じ種類の糸でないと糸調子は揃いにくいということ、
よく考えたら当たり前ですが、50と60くらいの少しの違いや、同じポリエステル系であれば問題ないと思っていましたが、番手や素材が少しでも違うと、自動モードでは糸調子が揃いにくいようです。

また、100円ショップなどで売られている下糸が既に巻かれたボビンはダメです。
糸の巻き方があまく、緩い部分がある。糸調子もそろいにくく、うまく縫えない事もあります。

私が中古ばかり買っているためにこういう糸調子が合いにくい事がたまたま起こっているのかもしれませんが、中古でもジャノメのミシン以外では、水平釜のものでも糸調子が合わない事はあまりありませんでした。ジャノメの場合、水平釜、垂直釜ともに糸調子を合わせにくいものが多かったです。自分の糸調子の好みと、ジャノメの糸調子の基準が違うだけかもしれませんが。。。 新品のネット購入者のレビューでもジャノメのコンピューターミシン(人気機種)を買ったが糸調子が合わないと言っている人がいるようでした。

また、シンガーなど他メーカーのミシンでもレビューを見ると、糸調子があわず裏側が綺麗にならないと書いている人をよく見かけます。
この中には上糸が糸調子皿にちゃんと入っていない場合や、上糸の掛け方が間違っている、下糸の巻き方やボビンの入れ方が違う、などもあるのではないかと思っています。
説明書どおり、規定どおりに入れた場合、多少合わないことはあっても、ぐちゃぐちゃになることはほぼありません。

ただし、例外的に出荷時の調整値が甘いものがあるのではないかと思います。特に安価なミシンではよくありそうです。以前書いた安価なミシンは調整値にばらつきがあるということが糸調子にも出てくると思います。

以前、ベルニナの半回転垂直釜の購入直後、ジグザグや模様縫いが裏表でうまく揃わない事がありました。ミシンを専門に売っている方から購入した中古機で、上糸も下糸も同じもの、下糸もきれいに巻かれたものだったので、故障しているのかと思いましたが、自分でボビンケースのネジをいじったら、その後は問題なく糸調子が揃い、模様やジグザグも綺麗に縫えるようになりました。

中古ミシン屋さんから購入したものでもこういう事がありますし、新品でも工場出荷時にきっちりと調整されていないと、調子が揃わない事があるのではないかと思います。
その場合は水平釜でも下糸の釜のネジを少しいじった方がうまくいくかもしれません。

水平釜は糸調子を上糸だけで調節するようになっているので、下糸の釜をいじる場合、針板のネジを回して取り外したりしないといけないので面倒です。
それに比べて垂直釜は自分で下糸も調節することが前提なので、ボビンケースも糸替えなどで頻繁に取り外しますし、ネジをいじりやすくなっているため便利です。やはり、私は垂直釜が向いているのだと、改めて感じました。
便利で簡単なはずの水平釜ですが、糸調節を調整しにくいので、不便になることもあります。



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