2015/08/27

192Uの返し縫レバーとインチ表記

シンガー192は基本部分が以前紹介したシンガー15種の代表的なミシン15-90と同じで、送り幅調節のレバーは返し縫いレバーにもなっています。

希望の送り幅の位置に持ってきて、左側の丸いネジを固定。
これにより送り幅が固定されます。

返し縫いをしたい場合はこのレバーを目いっぱい上げたら基本的には同じ幅で返し縫い出来るようになっています。

このレバーは返し縫い状態にするのにバネが利いているわけではないので、返し縫いの位置で簡単に固定できます。よって、延々返し縫い状態にすることも容易です。
15-90や192Uを足踏みで使う場合、このレバーの便利さをより実感することができるでしょう。

職業用ミシンの188U2の場合、返し縫いレバーは固定されません。


返し縫い状態にするためには右手でレバーを押えておかなければならないのは他のミシンと同じですが、足踏みの場合プーリーも縫い初めに回す必要があり、慣れてくればうまくできるようになりますが、なかなか難しいです。
これが192Uだと返し縫い時もレバーを固定することができるので、縫い初めの手廻しが楽です。

こういう点は家庭用足踏みミシンの方が職業用より親切な作りになっています。スピードが速く懐も広い職業用ですが、操作は家庭用の方がやりやすい。
なんでも一長一短ですね。

ちなみにシンガーはアメリカの会社なので、昔のシンガーミシンは送り長さもインチ表記です。
6や10などの文字は、1インチあたり何針縫うかということを表しています。
1インチ = 2.54 センチメートルですので、6だと大体4㎜ちょっと。10だと2.5㎜程度ということになります。

ちなみに針板のラインはJUKIやベルニナでもインチ表記が併記されているものもあります。

あまり日本ではインチやヤードはなじみがないので難しいですが、アメリカでは生地販売もヤードを基本としているようです。
1ヤード = 0.9144 メートルで、ざっくりと捉えると90cmなので、日本(1m単位)よりもちょっと短めです。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    192Uと188Uのいずれかを家族から頂けることになりました。
    家庭用ミシンでは物足りず代替えにする予定でいます。
    場所をとるのでどちらもというわけには行かず、いずれかで迷っているのですが
    実際お使いになってどちらが扱いやすいですか?
    返し縫いについてとても興味深く読ませて頂きました。
    他の記事もじっくり読みました。

    私が使ったことがないのでご参考までに教えて頂けるとうれしいです。

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    1. 192Uは家庭用、188Uは職業用です。ボビン、針の形状が違います。
      足踏みの台付きで譲ってもらう場合、188Uは職業用なので押えの膝上げレバーがあり、スピードを速くできるように車輪も家庭用足踏みミシンより大きくなっています。
      それらの機能が必要なければ、扱いやすいのは家庭用の192Uかと思います。

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