フットコンはやや大き目のものですが、なんということのない普通のもの。特に使いやすいとも使いにくいとも思いません。ジャックは3ピンのジャノメの電子ミシンやクライムキミシン、センサークラフトと同じでしたが、フットコン自体はこれら家庭用ミシンのものよりも大き目になっていました。
興味があったパワーについてですが、確かにパワーがあるような気がしますが、それほど厚いものを縫う事ばかりでないので、シュプールやベルニナ・ホリデーヌくらいで十分です。
本格的な革を縫いたいなら、専用の工業用などを検討するので、厚手のコットンや薄手の革であれば、既に持っている上記のミシンで事足ります。
違いをはっきり認識することができなかったので、このミシンを使って、これはスゴい!とは思いませんでした。
パワーや貫通力を増しているからか、何となく動きが固いというか滑らかでなく感じます。
同じ職業ミシンなら、私は断然シュプールの方が好きです。動きと音がシュプールの方がいいのです。
使い勝手という点でいうと、エクシムプロはボビンの入れ替えがやや面倒です。
ボビンの出し入れをするために、針板の左側にあるすべり板を開けないといけませんが、
JUKI SPUR25SPでは、左の白い部分とすべり板が一体化していて簡単にボビンケースの出し入れが出来ます。
JUKI SPUR25Pの一体かしたすべり板とカバー |
一方、エクシムプロ(ジャノメ系)のものは、白い左のカバーを倒し、すべり板を外さないといけません。
大きさ重さがあり、剛性もあるようですが、プラスチック部分がもろそうなので、このすべり板の横の白い板も取扱いにやや気を使います。間違えて手を置いて破損したりしないかと。
エクシムプロのすべり板とボビン部分のカバー |
ただし、音はややシュプールよりも大きいです。1600針でるのですが、最高速で縫っていると音が気になるでしょう。
ミシン自体はガタツキませんが、下の机がしっかりとしたものでないと、机にガタツキが出て音が出るかもしれません。
1500針と1600針、100針のスピードの違いですが、シュプールとエクシムプロ、どちらも目いっぱいフットコントローラーを踏み込んでみましたが、それほど変わらないという印象です。私には殆ど違いがわかりませんでした。
家庭用でも最速750針とか800針のものと、900針のもので遅い方が使いにくいと思った事は一度もありません。まち針なんかを抜きながら縫う場合、そんなに連続して最速で縫えません。
車でもメーターの最高速度で走ることがないのと同様、最高速1600針でもそれでどれだけ縫うかを考えた方がいいです。
商売上、1500より1600針で早いからジャノメ系の職業用を選ぶ人がいればという事かもしれませんが、その100針が問題になる人はそれ程多くはないでしょう。
半月状の針板を採用していて工業用のバインダー押えが使えるということでジャノメの職業用を選ぶ人もいるようで、そういう使い方をしたい人はいいでしょうが、針板の厚さの違いなどにより工業用の押えが全て使えるわけではないようです。
また、ジャノメ系職業用はシュプールやヌーベルクチュール(の近年のモデル)ではできる、送り歯のダウン機能はありません。
職業用の中でどのメーカーのものがいいか迷う人も少なからずいるようですが、試してみて自分が使いやすいもの、形や動きが気に入ったものを買えばいいです。
ブラザーの職業用は他社に比べてパワーが劣るということですが、薄地はしっかりと縫えるようですから、薄地~普通地を主に縫う人には向いています。音も比較的静かなようです。
要は自分がこれでいいと思ったものを買えばいい、そう思いました。自分も最初にSPURがいいと思ったのは間違いではなかったと認識しました。
ジャノメの家庭用に慣れていて好きな人なら、エクシムプロをはじめジャノメ製造の職業用ミシンを買っても満足できるでしょう。それ程差はないものの、他社のものに比べて内部機構が頑丈で、厚地にも強いのは間違いないのでしょうから。
はじめまして。
返信削除以前から、興味深く拝見させて頂いてました。
子供が、幼稚園入園をきっかけにミシンを踏む様になり、今は作品を作ることよりもミシンそのものに触れていることが至福の時間になりました。
私もハナシ人さんの様に色んなミシン触ってみたいな~と思いつつも、なかなかそうも行かずこちらのブログを読ませて頂き楽しませて頂いてます。
今までのブログの中ではジャガーのmateに興味深々で、程度が良くお安く購入出来る機会があったら購入してみようと思っています。
私が今現在所有しているのはブラザーのアデッソ2、JUKIのロックそしてエクシムプロです。
なので前回のブログから、ハナシ人さんがどの様な評価をされるかとても気になっておりました。
私が所有しているのは9600の方なので若干の違いはありますが、なるほどな記事でした。
普段、服や、帆布のバッグを作るのにはガジガジ縫えて私には心地よいミシンです。
もうひとつ手に入れたいミシンがあるのですが、国内ではなかなか見つからず、eBayで発見しましたが送料も込みとなるとかなり予算オーバーでしたので諦めました。
とても古いですがとにかく色もデザイナーもかっこいいミシンなので、気長に、探すつもりです。
これからも更新を、楽しみにしています。
長々と失礼しました。
コメントありがとうございます。家庭用、職業用、ロック、いずれも評判の良い機種をお持ちのようですので、実使用には何の支障もなさそうですね。
返信削除ジャガーMateはコンパクトながら頑丈でいいミシンです。経年の固着やベルトの劣化などがありますので、その点は注意ですが、メンテナンスすれば長年使用できるものです。それほど入手が難しいものではないので、是非程度の良いものを見つけてください。
エクシムは帆布などを縫うにはとても良いミシンだと思います。神戸にある帆布の鞄屋さんでもジャノメ職業用を数台並べて作っているのを見たことがありますし、名古屋駅のハンズのレザーコーナーでもエクシムプロが販売されていました。
ミシンの良さって性能や機能ではなく、その人に合っているかどうかですので、心地いいと感じられるものを使うのが一番です。
だから私が書いていることもこの人はこう感じるのだなというくらいに捉えてください。