2016/08/16

Knit 8 カバーステッチがない場合のニットの裾処理  Part1 屏風だたみ縫いと伸縮糸での直線縫い

カバーステッチミシンをもっていればいいのですが、そうでなければニットの裾や袖を縫う際にどうするか、迷うものではないでしょうか。

ニットをメインに縫う訳でもないし、用途の限られるカバーステッチの購入を躊躇する人は多いでしょう。カバーステッチは安価なものでも4~5万。通常は6~9万円くらいします。

そこでその代りとして
1.ロックミシンで屏風だたみ
2.家庭用ミシンのニット縫い(雷のようだと言われる小さなジグザグ縫い)orジグザグ
3.ニット用糸を使い直線縫い(レジロンもしくは上糸レジロン下糸ウーリー)
なんかが考えられる縫製方法です。

1.屏風だたみ縫いですが、ロックミシンだけでカットソーを仕上げられるというメリットがあります。そのためロックミシンのニットソーイング本でもこのやり方で説明していることも多いです。
生地の伸縮にも対応していますので、着用上の不都合はありません。

------実際にぬってみた感想------------------
 屏風だたみ縫いのために作られている”裾引き押え”は持っていませんし、購入したいとまでは思わないので、通常の押えで左針が折り目の際になるように縫ってみたところ、ゆっくり丁寧に縫い進めていけば、それなりに綺麗に縫うことが出来ました。
この縫い方をした場合、表から見た時に生地が縫い目のところで折れた感じに見えないように、縫製後しっかりとアイロンで押えて整える事が重要です。


2.家庭用ミシンの伸縮縫いorジグザグ縫いは、家庭用ミシンでニット縫製をする場合に使う人もいますから、ニットの裾処理でも使えなくはないです。ただし、見た目があまりきれいではないので、ロックミシンでニットソーイングをするような人はあまり使わないのではないでしょうか。

そして3.ニット用の伸縮する糸(ウーリーとレジロン)を使って直線縫いをすることについて少し前の投稿で書きましたが、これは生地の伸びにもついてくるので、カバーステッチミシンがない場合にはお勧めの方法です。
ロックミシンを持っている人は職業用ミシンを持っている人も多いと思うので、そんな方は職業用ミシンor家庭用直線専用ミシンで、押え圧、上糸を緩くして、ニット用針を使い、上糸レジロン・下糸ウーリーで縫ってみてください。
ロックで針処理をした後、カバーステッチのようにするには2本直線をかければそれらしく見えます。

私はどちらかといえば、屏風だたみ縫いより、ウーリー・レジロンで縫う方が好きです。
それは見た目の問題と縫製のやりやすさです。
ただし、裾処理のためにわざわざ家庭用・職業用ミシンの糸や針、セッティングを変えてまで縫うのが面倒だと言う人は、屏風だたみでも十分ではないでしょうか。
そんなに人は縫い目なんてみていませんから、アイロンで綺麗に整えれば快適に着用できるはずです。

カバーステッチミシンがない場合の裾・袖口処理でもう一つ私のおすすめの方法がありますが、それは次回紹介します。

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