私の場合、2本針4本糸のロックミシンがあるので、ニットソーイングをするなら、それを使います。
これはその機能を使わないと機械自体の調子が悪くなるので、出来る限りその機能を十分にいかすようにするという意味合いもあります。
ただし、出来るなら家庭用ミシン一つで色んな事が出来ればいいのになーと常々思っています。
いくつも道具を使い分けてプロのようにやるのもいいのですが、少ない資材、道具、機械でそこそこの仕上がりに持っていく。これが出来た時は楽しいものです。
家庭用ミシンしか持っていないから、ニットを縫うのは無理なのでは?と思っている人や、家庭用だけでニットを縫うのは難しそうだからやったことがない、という人は多いようですが、
端的にいうと、家庭用ミシンだけでニットを縫うことは可能です。
ただし、押え圧や縫い模様、針や糸などをニット縫製に適したものにする必要があります。
ニットがメインのソーイング本ではロックミシン使用による説明が主になっていますが、普通のソーイング本ではニット生地を縫う場合でも家庭用ミシンで縫っていることも多いです。
その通りにやれば一通りは縫えるようになると思いますが、それでも最初は布帛の縫製とは違うことにうまくいかないこともあると思います。生地が伸びたり、端が丸まってしまったりして出来上がったらなんかうまく行っていないとなることもあるかもしれません。それでも、何回かやっていれば慣れてきますし、適切なセッティングと道具があればそれなりのものが作れます。
まず、どんな家庭用ミシンを使うのがいいか ということでいうと
押え圧調節がついていて、直線用針板がある。 私はこの2つだと思います。
押え圧調節を弱くすることにより、生地の伸びを防ぐことができます。
今は押え圧調節がない家庭用ミシンも多いので、押え圧調節がないミシンの場合は
・生地の下に紙を敷く
・紙やすりを使う
などで布落ちや生地が伸びてしまうのを防ぐことが出来ます。
直線用針板もニットの直線を縫う時に、あれば布落ちを防げますし、生地の伸びも最小限におさえられますので、これがあればジグザグ用針板よりもスムーズに縫えます。
直線用針板がない場合は、針基線を左にするなどして、布落ちしにくいようにする工夫も有効でしょう。なければ出来ない、というものではなく、工夫すればたいていのものは何とかなります。
長くなりましたので、今回はこの辺にして、次回ニット用の針や糸を買っていない状態で模様縫いを駆使してニットをうまく縫う方法について書きたいと思います。
次々回にはニット用の針や糸について書きます。
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