2015/05/31

パワーがある刺繍ミシン。購入ミシンNO32 JUKI HZL-009S

以前から興味があったJUKIの刺繍ミシンHZL-009S Jupre。
実際に手にしてみて気づいた事、性能や機能特徴を挙げてみます。

特徴・利点

パワーがある
消費電力は後継の010ジュレーブは60W程度ですが、009は90W もあります。モーターの大きさや貫通力は差がどれだけあるのかはわかりませんが、私は白黒液晶でもいいので、パワーが大きいほうが嬉しいです。今人気のエクシードシリーズも65W だということを考えるとパワーがあることがわかります。
最近のミシンは、電力の大きさ以上にコンピューター制御により貫通力が数字以上にあるという話もありますので、この009や010と、エクシードがどれだけのパワーの差になるかはわかりません。
ただ、はっきり言えるのはこのミシンは家庭用ミシンとして十分なパワーがあるということです。

タッチパネル液晶も大きく、見やすい
ベルニナの180や170でタッチパネルの液晶というのは使った事があったのですが、同じ白黒液晶で比べても、こちらの方がモニターが大きくて少し斜め上を向いているので、見やすくなっています。

自動糸切、自動糸調節、手元操作とフットコントローラー操作
 JUKIお得意の自動糸切、自動糸調節はもちろんついていますし、手元でスタートストップできるほか、フットコンもオプションで付けられるので便利です。

押え圧調節がある
ふつう と 弱い のみですが、押え圧調節がレバー一つで変更できるようになっています。

懐が広め
 大型のキルトをする場合などを除き、普通のソーイングであればこれくらいあれば十分という広さがあります。

●本体はやや重い
刺繍ミシンは色んな機能がつまっているためかや本体が重くなりがちです。

●横送り機能もついている。
JUKIの先行機種HZL-9900などと同じく生地を前後だけでなく、横に送る機能がついています。あんまり使わないと思いますが。

一般的なプラスチックボビン使用
010になると自動下糸巻ができるようにボビンがギザギザの入った特殊なものになっているので、実用縫いするにしても、ある程度のコストがかかります。
そう考えると、他の一般的なミシンと共通の11.5㎜厚プラスチックボビンをつかえて、実用縫いも安定している009ジュレーブはなかなかいいミシンと言えるでしょう。
さらに010程、複雑でない分、故障率も低いと思われます。

自動返し縫いと自動糸切を勝手にやってくれるモード
このモードを選択しておくと、縫い初めはスタートを押すと勝手に返し縫い、終点まで来たら返し縫ボタンを押すと返し縫いをした後、糸も切ってくれるので、そのまま布を引き出せます。
これは今まで自分が持っているものでもなかった機能です。


欠点・マイナスポイント

縫い幅の調整ができない。針基線も殆ど変えられない
コンピューターミシンであるにも関わらず、ふり幅の調節が出来ないのはなかなか不便です。それと同時に針基線の変更も左か中のみです。
こういうところは、JUKIの初期コンピューターミシンから90年代くらいまではなかなか変更がなかったのでしょう。

警告音がよく鳴る
センサーお知らせ機能により、すぐ止まり、ピッピッと警告音がなります。
設定や押えがちゃんとなっていないと針が動いてくれず、また糸がちゃんと設置されていないとミシンが止まります。上糸のセットが違う場合や、糸が切れた場合も止まりますし、下糸がちゃんとセットされていなくてもダメなようです。

センサーを駆使した非常に親切なお知らせ機能ではあるのですが、いちいちモニターを見て確認しなくてはならず、止まってしまうことも多いので、こういうコンピューターミシンに慣れていないせいかややもどかしさを感じます。
昔のミシンは油を注した後の慣らし運転の際も、押えが下がっていなくても問題なく針が動くので、うるさくなかったのですが、押えを下げなければ針が動かず、慣らし運転をするときも押えと送りがかみ合っているのでややうるさいです。
安全面を考慮するためか、今のコンピューターミシンは押えが下がっていないと針が動かない事が多いですね。個人的にはこの機能はあまり好きではありません。

縫い始め、返し縫いが遅い
手元操作のミシンによくあるのですが、縫い始めや返し縫いがどうしてもスピードが遅くなってしまいます。返し縫いのボタンを押してから送りが変わるまでワンテンポ遅れる気がします。
コンピューターミシンが電動や電子ミシンに比べて返し縫いで遅れてしまうのは理解しているのですが、他のコンピューターミシンに比べてもちょっと遅く感じます。

◆改めて書く必要があるかわかりませんが、タッチパネル液晶の故障の不安があるという点は気になります。


総じていうなら、便利で使いやすく、良いミシン
個人の感想ですが、針の動きや音がなんとなく、ジャノメのセンサークラフトに似ています。水平釜ながらパワー、貫通力がありそうな感じで、おそらく難素材や厚地も今の一般的なミシンよりも縫ってくれるでしょう。革もあまり厚くないものですが、縫えました。
自動糸切や自動糸調節がついていて、ボタンホールの種類も十分あり、便利なミシンであることは間違いありません。

個人的には、外観デザインがあまり好きではありませんが、とても使いやすく、十分にお勧めできるミシンです。
刺繍をあまりせず、実用縫いとして利用するにしても、縫い目も綺麗で頑丈な頼もしいミシンです。

0 件のコメント:

コメントを投稿