昔は機械ミシンでも、どこかのマネをしただけのものを除き、デザインにも機能にも各メーカーの特色のようなものがありましたし、それぞれの色というのが感じられました。
今は一部のミシンメーカーを除き、こだわりや特色が感じられません。
ミシンに限らず、どんな製品やサービスもそうですが、その製品をこういうものにしたい、こういう人に使ってほしい。こういう場面で役立ててほしいと考えていたからだと思います。
技術者ももっとその製品にかける思いがありました。販売する人もその製品を届ける誇りを感じられていたのだと感じます。
製品に感じられる愛着というのは、その製品が生まれながらにして持っている作り手の想いというのがどこかに内在していて、目に見えずとも感じるものです。
どれだけその製品を作るのに時間をかけたか、考えたか、手を動かしたかでそういうものがどれだけ入っているかが変わってきます。
今はどのメーカーもそれ程変わらず、他のメーカーに如何に勝つか、あそこはこの機能がついていないから、これを付けようと無理やり差別化しているように感じます。
またスピード化が求められ、企画から製造の段階までそれ程時間をかけられなくなっていて、誰もそれに疑問を呈さないくらい、常態化しているのでしょう。
今一度昔の製品が持っていた輝きや、重みを取り戻すため原点に立ち返って、その会社はどんな製品を作りたかったか、その製品を通して使う人にどういうことを実現してほしいのかという事を考えてみてほしいと思います。
そうすれば、新しい未来が見えてくるでしょうし、各人にとって他では代替不可能な製品、愛着が持てる製品がつくれるはずです。
やはり昔のミシン/昔の製品は良かったです。今のところ、そう言わざるを得ません。
だから私はそういう製品を欲しいと思いますし、人にもそういう製品を勧めたいのです。
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