それだけ皆、家庭用ミシンで革を縫いたいと思っているということなのでしょう。
その投稿で革を縫う人のために販売されている家庭用ミシン、ジャノメのホームレザーという機種を取り上げたのですが、そちらは標準付属品が違うという事以外、現行の電動家庭用ミシンとの違いがわからないと書いたのですが、その後同じくジャノメからレザー縫製を目的とした家庭用ミシンが発売されていたのでした。
それが、ジャノメLC7500という機種です。
この機種は基本に立ち返り、かつての家庭用ミシンが持っていた機能を持っています。
まず、今や珍しい半回転垂直釜です。ジャノメで半回転垂直釜を見たのは、かなり久しぶりの事です。
縫い性能で定評のあるCKシリーズやメモリークラフトなんかも水平釜なので、このミシンのジャノメにおける特殊性が見て取れます。
押え圧調節も旧来のHA型や鋳物ミシンに見られた、調節金具をプッシュすることにより無段階に調節できるようになっています。今のものは3段階とか4段階くらいのものも多いですが、これは非常に重要な機能です。
ふり幅と送り長さはダイヤルで調節できます。ただし、レザー・厚物縫製を想定した機種なのでジグザグ縫い以外の模様縫いはありません。個人的にはた単純なジグザグに加えて、ニットや伸縮生地を縫う時に役立つ3点ジグザグと、裾上げ用のまつり縫いが欲しいと思ってしまいます。
汎用性を考えたらこれくらいの機能は最低限欲しく、敢えていうならこの点がマイナスポイントです。
フリーアームにもなりますし、フットコントローラーも標準装備です。
レザーの他、厚地を縫いたい人向けに開発されたもので、かつての家庭用ミシンが当たり前に持っていた基本的な機能が付いています。
デザインも余計な色や模様がなく使う人を選ばないシンプルなものですし、複雑な機能がなく、アルミダイカストボディで耐久性もありそうです。
重量は7.6KG、最高縫い速度860針/分も家庭用ミシンとしては十分な速さです。
消費電力は80Wでパワーもあります。
貫通力や送りの力は職業用やベルニナなどには及ばないでしょうが、それらのミシンよりも価格が手頃です。一般的な布帛の縫製もおそらく問題ないでしょう。
新品でシンプルながら安定したミシンが欲しい、でもそんなに高額なものは買いたくないという人にお奨めできるミシンが登場した気がします。
こんにちは
返信削除初めまして
家庭用で革が縫えるミシンってあるのかな~?で、ず~っと探しててヤマザキのアンティークにたどり着いたのですがその評価がバラバラ
それに直線縫いのみなので目的に合致せず
LC7500をYAHOOで検索したらこちらがヒット
そして記事を読んでこれだ!と思い購入
だから責任とってくださいね・・・と言うのは冗談です
LC7500
牛革1.3mm2枚重ねはきついです。(針を選べば縫えるのかな?)
帆布8号三つ折りは余裕、それ以上になると段差の面で送りが進まない
20番糸使えますが糸を選ぶみたいですね
30番はミシン糸であれば何でもあり
今、ラミネート帆布(10号ぐらいかな)のトートバッグに挑戦中
ミシンは40年以上前JUKIの足踏みを扱ったことがあります
レザークラフトの会社で製造に手が足らずヌバックのスカートを職業用?で縫った経験も一応ありますが調整は職人さん任せ、ただ言われるがままやっただけなので一から勉強中です
ヘリに沿ってまっすぐ縫うことさえままならない状況、道は遠く険しいです。
こんにちは。貴重な情報をありがとうございます。
返信削除LC7500は家庭用の範疇にあるミシンなので、職業用と比べると及ばないところはでしょうね。
家庭用でもかつての高額ミシン、JUKI-7800やベルニナなどの方が貫通力はあると思いますが、国内メーカーの現行ミシンでは垂直釜は殆どないですし、価格の割には、基本がおさえられたユニークなミシンだと思います。
30番糸を問題なく縫えて、20番糸でも使えるものがあるとすれば、他の一般的な現行家庭用ミシンよりはいいと思います。
段差があるところは、押えの後ろに厚紙を折った布を入れるなどすれば進みやすくなりますし、厚地で貫通しにくいものは手廻しでやってみるといけることもあります。
私も最初は曲がったりすることも多かったですが、すぐになれて来ると思いますので、楽しんで縫っていってください。