すくい縫いミシンとは、裾上げなどで布をすくって、表から縫い目が見えにくくしてするためのミシンです。一番有名なのがアメリカのLEWIS社のもので、それを真似して他のメーカーがつくったのでルイスミシンと呼ばれることもあります。
工業用ミシン系でいくつかのメーカーで製造販売されています。針が特殊で曲がった形になっていて、この曲がった針で布をすくうようにして縫うミシンです。
用途としては主に裾上げだけなので、なかなか一般の人が買うことはないですが、あればとても便利なものだと思います。
ルイス(すくい縫い)ミシンで縫っている様子は以下で見られます。
https://www.youtube.com/watch?v=lnXCGO84sRc
高速バージョン
https://www.youtube.com/watch?v=kWHq_dGkXIQ
一方、工業用の特殊ミシンですくいミシンとともに有名なのがチェーンステッチミシンです。その中でもユニオンスペシャルというミシンはチェーンステッチミシンの王様と呼ばれるもので、今では生産されていないためか、かなり高額・プレミアム価格で取引されています。
このミシンでしか出せないビンテージジーンズの裾の縫い方が出来、独特の風合いが出るので喉から手が出る程欲しいという人がいるようです。
ユニオンスペシャル・チェーンステッチでの裾上げは下記のビデオで。
https://www.youtube.com/watch?v=TMpAvglOvLE
https://www.youtube.com/watch?v=Ed5sZIKnAkM
日本のいくつかの工業用ミシンメーカーもチェーンステッチミシンが作っていますが、ユニオンスペシャルでないと出ない縫い目があり、独特のアタリというのが出るのだそうです。
雰囲気や味があるのでしょうね。私はビンテージジーンズに思い入れがないので、それほど興味がありませんが、ニーズというのはどこにあるかわからないものです。
また、アンティークミシンとして市場に出回る事の多い、ALL LEADのミシンは単環縫いのチェーンステッチミシンです。先日紹介したジャノメ813と同様、上糸しか使わないので、縫い目がほどけやすく、実用にはあまり向いていないです。
いずれにしても、相当服を作りこんだり、事業としてミシンを使ったり、相当のミシン好きでもない限りこういう特殊なミシンを購入することはないでしょう。私もまだ実際に使った事はないですが、ちょっと調べてみたので紹介しておくことにしました。
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