2016/07/26

機能充実の電子ミシン。長期使用向きミシンのTOYOTA Freenu。

基本機能が十分備わっているTOYOTA Freeenu。今回はその機能特徴や使い勝手について紹介したいと思います。



○垂直全回転釜で開閉方法が特殊
このミシンは家庭用ながら、70年代あたりのミシンにあった垂直全回転方式になっています。
特徴的なのは、殆どの垂直釜のジグザグミシンの釜収納部の扉が上下開閉となっているのに対し、こちらは左右開閉です。横に開く形になっています。あまり見かけない形なので、そこも購入のきっかけでありました。ボビンは職業用・工業用と共有できます。


○便利な上停止、下停止選択。
電動ミシンはもちろんのこと、電子ミシンでも速度変換や調節は出来ても、縫い終わりの針の停止位置が選択できるものは限られます。このミシンはその選択ボタンがついているので、とても便利です。

○一針縫いボタン。
この機能も1目縫い進めたい時などに便利です。職業用ミシンのシュプールTLシリーズにも一針縫いボタンはあります。
シュプールの一針縫いは、ウィーーンとゆっくり、しっかりと針が刺さるように動くのに対し、こちらはサッと軽く一針縫う感じです。
ただし、普通地であればこれで十分です。厚地の場合はどちらかと言えば、プーリーを手廻しして一針縫った方がいいかもしれませんね。


○最大ふり幅は7㎜、送りは4㎜まで。
この時代のジャノメの電動・電子ミシン813や815などと同じく、こちらも7㎜幅。それ以前のものは5㎜のものが多かった事を考えるとより機能が拡張されたと言えるでしょう。
実用上は7㎜も振り幅はいらない気がしますが。
送りについては、その当時の家庭用の一般的な長さである4㎜までです。

○十分な縫い模様と基線変更、送り歯ダウン
針基線変更は左、中、右の3段階変更可能、送り歯ダウン機能もついています。


縫い模様はジグザグ、3点ジグザグ、まつり縫い、三重縫い、ダブルオーバーロック、ニット用縁かがりなど、実用縫いに必要なものは揃っています。



○豊富な付属品と便利な収納。
押えはハードケースの上蓋を開けると整理して収納できるようになっています。


○直線用針板
直線用針板がついているので、薄地の生地落ちの心配もありません。
取り換えも簡単です。

○ボビンケースの出し入れがしにくい
テーブルが標準装備ですが、テーブルをセットしないとフリーアーム状態にしかならず、基本的にテーブルをセットした状態で使いますが、テーブル面で透明になっている部分がないので、ボビンを交換する時にはテーブルの下から覗き込むようにして出し入れしなければならず、この点はやや操作感が劣ります。

上記の機能や付属品などを総合して考えると、消費電力70W の家庭用ですから、職業用ほどパワーもスピードもありませんが、ボビンや釜も職業用と同じ全回転垂直釜ですし、それに次ぐくらいの操作感と実力をもっています。

手元操作ボタンやレバーなどなくフットコン操作のみなので、テーブルとフットコンを毎回出してセッティングし、しまう時はまたスライド収納しないといけないので、若干手間に感じることもあります。
どちらかと言えば、ミシンを出しっぱなしにしておける人の方がいいかもしれません。ただし、多少の手間は問題ないという人であれば、出し入れしながら使うのでも問題ないでしょう。

コンピューターミシンのような複雑な基板などはありませんから、故障してもすぐに直せそうですから、長く使うにはもってこいのミシンです。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。関東は梅雨明けにならず、ジメジメの毎日で少くたびれてきました(笑)

    こちらのミシンもお目にかかりたいですね。

    なかなか自分のミシンを出してこれず、こちらで知識を蓄え、バーチャル体験で満足しようとしている日々です。

    ありがとうございま~す。

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    1. 関東はまだ梅雨明けしませんね。ただ水不足も心配ですから、しっかり水不足が解消されてから梅雨明けしてほしいところもありますね。
      TOYOTAミシンは性能もデザインもいいものがあり、隠れていいミシンが結構あります。
      気になるミシンをすべて手に入れることはできないので、ぜひブログでバーチャル体験してください〜。

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