2016/07/12

美馬精機製 ロックミシン 購入ミシンNo.44 PFAFF Hobby Lock 788

ペガサスと言えば工業用ロックミシン製造で有名ですが、そのペガサスの子会社に美馬精機という会社がありました。今もあるのかもしれませんが、家庭用ロックミシンの製造は既に終了しています。その名の通り徳島県の美馬市というところにあった会社です。

美馬精機の家庭用ロックミシンはマミーロックという名前がついていました。
リッカーのロックミシンも美馬精機が製造していたようです。どちらもなくなってしまったのはさみしい限りです。まだこのミシンを使い続けている人はいるのでがせめてもの救いでしょうか。

このHobby Lock 788 はマミーロック E43DRと同じものです。
よって、説明書はE43DRのものがついていて、保証書も美馬精機のものがついていました。

このミシンの特徴を下記にいくつかあげてみます。
 
●糸通しが比較的簡単
ロックミシンは下ルーパーの糸通しが一番面倒なのですが、一番奥にある最も糸を通しにくい部分は、右側にあるレバーを押すことにより簡単に糸かけができるので、比較的スムーズに糸通しができます。ベビーロックのような自動糸通しがなくとも、これくらいなら糸かけはそれ程大変ではないでしょう。
ルーパー糸通し用レバー
ロックミシンを初めて手にした時は、縫い目を作る原理が家庭用や職業用ミシンなど本縫いミシンとは全く違うので戸惑いましたが、覚えてしまえば、糸通しもそれ程面倒ではありません。
一度通した糸に次の糸を結んで糸を交換するのはもちろん楽ですが、ピンセットの使い方に慣れてコツをつかめてくれば最初から糸通しをしてもそれ程時間がかからなくなりました。

●スタイリッシュなデザイン 
丸みのある日本メーカーの今よくあるロックミシンと違い、角ばったデザインがなかなか秀逸です。
またロゴがラベンダーよりの紫で、ボディの全てが薄目のカラー使いで統一感があります。


押え上げレバーが前面右に
私が持っているジャノメのロックミシン240Dでは、押えの上下レバーは普通のミシンと同様に後ろにありますが、このミシンは前面についています。

使用針
針はHA1を使うので、普通の家庭用のものを流用できるので便利です。

●縫い目
糸調子が比較的簡単に綺麗にとれます。それ程いじらなくても目とびするような事や、縫い目が揃わない事もなさそうです。

ベビーロックの鈴木製作所製造日本製のロックミシン(衣縫人、糸取物語、かつてのBL3、BL4シリーズなど)の縫い目が綺麗と言われますが、私自身はジャノメのものでも十分だと感じています。
私が持っている鈴木製のロックミシンは3本糸のBL3-407ですが、これはとても音も静かで縫いやすく、縫い目が揃っていますが、ジャノメのものとそんなに大きさ差があるようには感じません。

縫目が綺麗とはどういうもので、どこまでいけば綺麗の範疇に入るのかわかりませんが、この美馬精機製の日本製造のものも綺麗な方だと思います。
美馬精機製 PFAFF 788 の4本糸の縫い目
押え圧調節がない
ジャノメのマイロック240D、ベビーロックBL3-407にもついていた押え圧調節が、ホビーロック788にはありません。殆どいじることがないのでまあ必要ないですが。

付属品収納が便利
押えなどのオプション品は本体内部に収納できます。
ピンセットや糸通し器も左側カバーを開けたらボディ内部に収納できるようになっているので、ここに入れておけばなくす事はありません。

奥の白い出っ張りが付属品収納箱
ジャノメ、ロック240Dと比べると、こちらの方がフットコン操作などがやりやすいような気がしますし、何よりなかなか気に入ったデザインのモノが見つからない日本のロックミシンにおいては非常に特徴的な形をしているので、気に入っています。

美馬精機がなくなってしまい部品入手が困難なので、今後使い続ける事にやや心配はありますが、なかなか良いロックミシンだと思います。





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