2015/06/24

コンパクトミシン・三羽烏。

コンパクトミシンの中で、利便性と性能で信頼のおける質の高いミシンと言えば、
エルナ・ロータス、シンガー・モナミ、ジャガー・メイトの3シリーズだと私は思っています。

ミシンのハナシ1の時に購入・紹介したコンパクトミシンは山崎ミシンくらいです。
山崎ミシンは垂直釜という点を除いて現行他社のコンパクトミシンとそれ程変わりありません。
パワーも50W程度まで、ボディはプラスチック、高速運転時にガタツキの心配があるというのが現行販売されているものの特徴です。
また、コンパクトだからと言って、持ち運び時に便利なように持ち手ハンドルやカバーに工夫があるわけでもありません。
そういうこともあって、基本的にミシンはフルサイズの方がいいと思っています。

上にあげた3シリーズは持ち運ぶ事を想定して、、本体・ケースともに非常に考えられた作りになっています。
そのミシンならではの独自性があり、ボディや骨組みが金属製ながら持ち運んでも重くない、ポップでかわいい外観ながらも、パワーがあって縫い性能も高いのです。
そう言う意味でも私はこの3シリーズをコンパクト三羽烏と呼んでいます。

簡単にそれぞれの特徴を上げて比較してみましょう。

エルナ・ロータス elna Lotus,                         
 
 カバー一体型(蓮の花の花びらのように開く)
 水平釜、金属ボビン
 スイス製
 パワーがあり、スピードが出る。段差を乗り越えるBOX送りで
 厚地もOK

マイナス点
 釜が針の後ろにあり、返し縫いボタンやレバーがなく、ダイヤル
 なので面倒。
 ドロップフィード(送り歯ダウン)はなく、針板カバーで代用。
 模様選択時にふり幅ダイヤルを0に戻さないと選択できないなど
 操作面でやや手間がかかる。


シンガー・モナミ Singer Monami                       
 
 カバーはスライド式、カバーをつけても大きさは変わらず。
 水平釜プラスチックボビン
 フランス製オリジナルほか日本製など
 パワーは普通だが、糸締まりが良い。

マイナス点
 ドロップフィードなし。針板カバーで代用。
 一部の機種でプラスチックギアが経年で割れる不安がある。




ジャガー・メイト Jaguar mate                         

 エンボス加工のオシャレなカバーは全体を覆う形。
 半回転垂直釜。
 日本製。
 パワーもあるし、使いやすい。
 縫い模様も必要なものがそろっている。
 ドロップフィードあり。

マイナス点
 フリーアームにならない。
  (S-1など一部にフリーアーム可の機種もあるが)
 音がやや大き目。他の2機種に比べて振動を感じる。


サイズは、elna lotusが一番小さく、次がジャガーMate、シンガーmonamiはこの中では一番大き目です。

重さはmateもmonamiも同じくらいでしょうか。elna lotusはやはり一番軽く感じます。持ち運びしても苦にならないのはelna lotusです。

個人的には、一番使い勝手がいいと感じるのはジャガーmateです。
オーバーロック縫いが出来るのもいいですし。垂直釜なのも私の好みです。
また普通のソーイングをするには十分なパワーがあり。なおかつコンパクトで持ち運びも楽。フリーアームにならないのはやや痛いところですが、これを補ってもあまりあるくらいにレバーやフットコンなども使いやすくなっていますし、操作が簡単なのです。
ただし、どれが好きかと言われたら、Elna Lotusでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿