2016/10/05

きれいに、まっすぐ端を縫う方法

押えってみなさんどれくらい付け替えているのでしょう。

端から1㎜、2㎜を綺麗に縫うには、生地を綺麗に切って折っている必要がありますし、少しゆがんだりすることはよくあると思います。

もっとまっすぐ綺麗に縫えたらいいのに。
そう思うことあるのではないでしょうか?

2枚重ねならまだしも、生地が4枚以上重なっているときはまっすぐ端を縫っていくのが難しくなります。

そんな時、職業用や工業用なら段付き押えがありますので、押えに沿って生地をセットし、送っていけば綺麗にまっすぐ縫えます。


私も段付き押えを持っているのですが、職業用の場合押えを交換するためには、ネジを外して付け替えないといけないので、面倒なのでほとんど標準押えで縫ってしまうのですが、長く細い紐状のものを縫うときどうしても一部で少し曲がってしまうことがあったので、段付き押えに付け替えてみたら表裏ともに端から一定の幅で綺麗に縫えました。やはり便利ですし、少しの手間をかけて押えを付け替えてから縫ったほうがいいと、考えを改めました。

では家庭用の場合はどうか。

家庭用はスナップオンなどワンタッチ式のものが多く、押え交換も楽なのですが、残念ながら家庭用には段付き押えはありません。
その代わりにジグザグミシンであれば殆どすべての機種で、まつり縫い押え(ブラインドステッチ押え)がついていると思います。
これを使えば綺麗に端縫いができます。

ジャノメではくけ縫い押えとなっていて、こういうものです。(ジャノメは機種によって形状が違いますし、まつり縫い押えと書いている機種もあるようです。)


ベルニナはこれ。5番です。

その他シンガーやブラザーなど汎用的な家庭用押えを使うメーカーはこのようなものです。


これに生地の端を沿わせて送っていけば端縫いを簡単に綺麗に縫えます。

針基線を変更できる機種であれば、右端、左端どちらに布を置いてもガイドとすることはできますし、基線の変更が細かくできるものであれば、端からの距離調節も容易で便利です。

針基線の変更ができない機種は、まつり縫い押えからの距離を変更できませんので、この押えを使った縫い方は現実的ではないかもしれません。
直線では針基線が左にしかならないミシンもありますし、押えの形状も少し違っていますから、自分のミシンでできるかどうかは、押えをまつり縫い用のものに付け替えて手回しで針を落としてみて、縫えるか試してみることをお勧めします。

5 件のコメント:

  1. 初めまして!ベルニナの魅力にとりつかれて、色々検索しているうちにこちらのサイトを熟読するようになったものです。いつもとても参考になります!
    このまつり縫い押さえでの縫い心地がとても心地よく欲しくなってしまい、
    ベルニナが欲しいのですが高いので機能は昔と変わらないと思い、先日オクでホリデーヌ1240を入手しました!
    そこでミシンに詳しいハナシ人さんにお聞きしたいのですが、このベルニナの五番押さえですが針が落ちる部分にある真ん中の部分はまっすぐでしょうか?それとも少しカーブがありますか?先日何故か、その押さえを使った時に針が押さえに当たってしまったようで針が折れてしまいました!そのせいなのか、元々なのか真ん中の鉄の部分が少しカーブしているのに気づきましたー気になってしまってお聞きしたくて突然ですが、コメントさせていただきました。
    それと、ホリデーヌはマメに釜に油をさす必要がありますか?うちのはマメに差さないとトラブルが起きやすいです。
    コンピュータミシンは普通は油は殆ど差さないと聞きますが、鉄をしっかり使っているホリデーヌは職業用ミシンのように頻繁に油をさして使わないと調子が狂うものなのでしょうか?
    ミシンに詳しいハナシ人さんなので、ついお聞きしたくてご質問してしまいました。
    もし、わかりましたらアドバイスよろしくお願いいたします。

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    1. はじめまして。ブログを読んでいただきありがとうございます。

      ベルニナ5番まつり縫い押えは真ん中のガイドはカーブして曲がっています。ですから問題ありません。

      また注油についてですが、
      ホリデーヌは半回転垂直釜なので釜に時々油をさす必要があります。使用頻度にもよりますが、毎日何時間も使うというような場合は別にして、そんなに頻繁にさす必要はないと思います。
      一方であまり油をさしすぎてもよくないようです。
      トラブルが起きやすいというのはどのようなことなのかわかりませんが、普通に針と送り歯と釜が動くなら、注油とトラブルはあまり関係ないような気がします。

      縫い心地は新しいベルニナとホリデーヌではほぼ変わりませんし、頑丈さではホリデーヌの方が勝っているのかなと思いますので、ぜひホリデーヌを大事に使ってください。

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  2. お返事ありがとうございました!コンピュータミシンなので油が変に回りすぎてコンピュータ部分に支障を起こすなんことがあるのかな?と勝手に思っていたのですが、安心しました!油をさすとちゃんと縫い目も動きも正常になるのでこのままミシン屋には出さずに使っていこうと思います♪五番押さえもカーブしていて問題ないということでありがとうございました!現行のベルニナよりワイドテーブルも重くてぶれないし本当に気に入ってるので大切に使いたいと思います!色々機能を詳しくブログに書いてくださったおかげで購入に至り満足を得ています!重ねてありがとうございました!これからも楽しみに読ませていただきますね。

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  3. 追伸
    トラブルのことですが、縫い目が急に大きくなったり、返し縫いボタンが押しても作動しなかったり、縫いがバックしてしまったり、ということが油を差さないと時々起こるのです。
    注油をして動かすと平常に戻り縫い目も安定します。このようなことはハナシ人さんのホリデーヌでは起こらないですか?

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    1. 返し縫ボタンでバックしなかったり、バック縫いしかしなくなったり、縫い目が変わったり、ホリデーヌではよくある不具合ですね。幸い私が現在持っているベルニナ、ホリデーヌのミシンではありませんが、使わない期間が長かったベルニナのミシンでは起こるようです。固着によるものなので、使っているうちに解消することもあるみたいです。

      トラブルが解消するまで縫わない時も時々動かしてあげるのもいいかもしれません。機械がだんだんこなれて、動きがなめらかになってくることもあるでしょうし。

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