以前紹介した、シンガーのビンテージミシン用のものから、ブラザーの職業用ミシン用のものまで、基本的には針が横振りしないミシンに取り付けると、ボタンホーラーが生地を左右に動かして縫ってくれます。
今回ご紹介するのはちょっと変わり種のボタンホーラー、ジグザグミシン用のものです。
えっ!?
ジグザグミシンならボタンホールが縫えるのに、ボタンホーラーなんかいらないじゃない?
と思われた方もいるかもれしれません。
そうなんです。ジグザグミシンならボタンホールは縫えます。
ただし、コンピューターミシンの縫い模様が豊富なものでない限り、電動・電子ミシンではスクエア(四角)のボタンホールしか縫えないですよね。
持っている電動・電子ミシンにおおむね不満はないのだけど、キーホールボタンホール(鳩目)やラウンドエンド(ねむり)のボタンホールを作れたら、と思うことがあります。
そういうミシンに取り付けるために作られたのがジグザグボタンホーラーなのです。
私も古い頑丈な電動・電子ミシンで好きなものはたくさんあるのだけど、ボタンホールが1種類しか縫えないことだけが、やや物足りないと思うことがあります。
コンピューターミシンよりも操作も簡単で、機械式なので故障の心配も少なく、安心して使える電動・電子ミシンの弱点を克服してくれるのがこのジグザグミシン用ボタンホーラーです。
手に入れたのはジャガーが作っていたものです。
駒は10個あります。そのうちのいくつかです。アイレットもあります。
家庭用ジグザグミシンに取り付けたところ。
駒はボタンホーラーの上、ジャガーのロゴがある部分を開けると上から入れ替えできるので楽です。(職業用のボタンホーラーの駒の入れ替えは後ろから見えない状態でやるのでやや面倒)
このボタンホーラーで縫ったボタンホールはこんな感じです。
ほかのボタンホーラーと同様、1周しただけでは心もとない形にしかなりませんが、3周、4周くらいするとかっちりしたボタンホールの形が作られます。
どちらかといえば、コンピューターミシンの方が綺麗に作れる気がしなくもないですが、一応ボタンホールが形になるので、これを持っていると安心です。
使うとき注意しないといけないのは、普通のボタンホーラーと違ってジグザグミシン用なので、ふり幅を1~2cmにセッティングしないと、直線のホールになってしまいます。
ジグザグミシン用のボタンホーラーが現在販売されているのか定かではありませんが、少なくとも私が知る限り、売っているのを見たことがありません。コンピューターミシンが主流の今、これを作ってもそれほど売れないのかもしれませんし、直線家庭用ミシン向けのボタンホーラーをとりつければいいからかもしれませんね。
でも、新品のボタンホーラーって結構高いですよね。もう少し安ければと思うのですが。
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